頁がここまで来たとき、私はなんの驚きもなく、まったく自然に「すでにして、ぼく は出雲の 呪い の中 を西に走つている。」と口ずさんでおりました。この頁を読み終えたとき初めて、この文字の組み合わせに愕然としたのです。
 この詩集は、言葉であり、イメージなのだと、今でも思います。
 初めて手にしたのは、二十四歳の冬でした。