入沢康夫氏の詩集です。
 内容も装丁も優れていて、この詩集は私の宝物です。標題紙の裏面につぎのようなことわりが記してありました。

装画・装幀
 一九六七年の梶山俊夫の一作品から、画家自身によって
 取捨構成された。元となった作品は、この本の成立とと
 もに破棄され、この本全体の装画・構成を以て、梶山俊
 夫一九六八年作品の一とする。

 この注記を読んだ私は、感動しました。図書全体が芸術作品だったわけです。