顕彰碑
「八世紀末頃、日高見国胆沢(岩手県水沢市地方)を本拠とした蝦夷の首領・阿弖流為(アテルイ)は中央政府の数次に亘る侵略に対して十数年におよぶ奮闘も空しく、遂に坂之上田村麻呂の軍門に降り同胞の母礼(モレ)と共に京都に連行された。
田村麻呂は敵将ながらアテルイ、モレの武勇、人物を惜しみ政府に助命嘆願したが容れられず、アテルイ、モレの両雄は八〇二年河内の国で処刑された。
この史実に鑑み、田村麻呂開基の清水寺内にアテルイ、モレの顕彰碑を建立す」

水沢市寄贈(1994)