筑摩書房、2000.10.20 (ちくま新書;266)
 カバーの情報を引用する。

これまで、邪馬台国を扱う著者の多くは、その位置を比定し、自分が正しいことを強調した。しかし、私の立場では、邪馬台国が大和か九州かといったことはたいした問題ではない。それよりも、当時の文化の特質を押さえ、それが今日の日本文化とどのようにかかわるのかを考えることを重視する。

 この引用のよって来たるところは、武光が歴史哲学の観点から比較文化史的に歴史を見る立場だからである。
 私はしかし、卑弥呼の墓を探索する立場なので、武光の本著書内容の成果を充分に使ったわけではない。ただ、以前からこの方の作品を数冊読んでいた経緯があり、「邪馬台国について、武光はどうかんがえているのか」という興味から、「卑弥呼の墓」シリーズに選んだ。