明治45年(1912)
汽車製造株式会社製
 蒸気動車は、乗降客が少なく短い区間で効率良く運行するために考案され、一車輌の中に運転室・客室・機関室の三つが一緒になっています。この車輌は工藤式蒸気自動客車と呼ばれ、明治45年から昭和18年に廃車になるまでの約30年間現在のJR関西線を走ってた、現存する国産唯一の蒸気動車です。
 ここでは2種類のレールが使用されており、左側は日本で鉄道が開業した当初に使われたものと同じ「双頭レール」、右側が現在も使用されている「平底レール」です。
 また、車輌の前後には明治5年の鉄道開業から大正14年まで使用された螺旋連結器が取付けられています。
  昭和37年10月14日 鉄道記念物指定 東海旅客鉄道株式会社所有

明治村現地解説板より