カテゴリー「Zゲージ」の2件の記事

2011年2月10日 (木)

ハイブリッド・HONZ-G構想: HO、N、Zゲージ

承前:HO:16.5mmゲージのレール・レイアウトと鉄道模型

Honz

 60センチX90センチの標準基板にHOゲージのレール(幅16.5mm)を敷いたのは少し前のことだった。今度はその基板にNゲージ(9mm幅)とZゲージ(6.5mm幅)のレールを重ならないように敷いてみた。それぞれのゲージにあわせて、それぞれの縮尺(スケール)を持つ車両を同時に走らせてみた。ただしHOゲージレールにはOn30 タイプの古式電車、つまり明治時代の1/45の模型を走らせた。あとNゲージには1/150、Zゲージには1/220の車両が載っている。

HOゲージの場合
 模型が大きいと、たとえば「図書館列車」モデルを表現するのに細部まで手を加えられる。丁寧に時間をかければ、書架やそこに並ぶ図書の背文字まで表現できるだろう。あるいは閲覧机や読書している人、フィギュアも用意出来る。この大きさを突き詰めていくと、Gゲージというもっと大きなレール幅(45mm)のものまで可能性として入ってくる。

 走らせる際には、模型車体が大きいので、レールからの集電状態がよくなり、安定した走行が可能となる。
 しかしHOゲージは模型自体が高額となる。Nゲージで動力車と7両程度の特急車両を合わせた価格(2万円弱)が、丁度普及版HOゲージの動力車1両の値段になる。さらにそういう20m級の車両だと模型として25センチもの長さになり、これを連結した車両が安全に通過する半径は、49cmがぎりぎりとなる。とすると、レイアウト(ジオラマ)の大きさも、最低で1m以上の幅がないとレールを敷けない。研究室であれ、書斎であれ、これは実際にやってみるとずいぶんなスペースとなる。

Zゲージの場合
 例外はあるのだが、一応国際的にはもっとも細いレール幅6.5mmで、縮尺は最も小さい1/220を採用したZゲージは、Zが終わりの意味で究極の小さな模型という意味で、1970年代にドイツのメルクリン社が命名し造ったシステムである。結構高価だ。

 この1/220の車両を改造して図書館列車の雰囲気を出すのは非常に難しい。メーカー以外だと特殊な技能を持った人にしか適切に扱えない大きさである。技術的にというよりも、楽しむためには限界に近い小ささだと思う。たとえば20m級の車両の全長は9cm(Nゲージだと14cm)で、私の中指ほどの長さで、幅はもっと細い車両だから、もしも車内に図書閲覧座席を設けても、老眼では何がなにやら区別も付かなくなる。

 Zゲージの何が良いかというと、一つは精密さの限界を味わえること。しかしそれは付随的なことであって、具体的なメリットは、レイアウト全体を非常に小振りにまとめることが出来る点である。机上に載る30センチX60センチの大きさであっても、違和感なく図書館や資料館と、駅とを混在させることができる。

Nゲージの中庸とHONZ-G構想
 日本ではNゲージの模型が一番普及している。だから価格も安定し、大きなメーカーもある。なによりも車両の種類が一番多い。レールの敷設も自由度が高い。
 ただどんな場合にも中庸が一番ではない。たとえば図書館列車をイメージ豊にモデル化するにはHOゲージがよいし、あるいは図書館のある町の全体をジオラマ化するには極小のZゲージがぴったり収まる。

 写真は、そういう想いをまとめたHO、N、Zゲージレールのそろいぶみである。時と場合、必要に応じてゲージもスケールも変えて使えば良かろう。
 おもえらく、模型をどのように使うのか、あるいはどのように感じるのかは、人によっても、場合によっても、異なるものだ。そのどれかが正しいとかまちがっているとかは、言えない。
 HONZ-G構想は、自由な表現の手法として今後、開発していくつもりだ。

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2011年1月21日 (金)

Zゲージの事始め

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↑写真奥からHO(16.5mm)、N(9mm)、Z(6.5mm)ゲージ

 最近京都のボークスホビースクエアでZゲージの入門セットを入手した。引き込み線(電動ポイントを二つ)付きのエンドレスで、電源と車両(特急の白山)が付いて、14200円という破格価格に、つい衝動買いしたわけだ(ただし、私の衝動買いとは、3回目に訪れてやっと購入するという実に手の込んだ衝動である)。

 以前からZゲージという極小の鉄道模型は気になっていた。省スペースの観点から、小さいスペースに、駅図書館や駅博物館や渓谷風景、田舎風景を演出するには、どうにもNゲージでは難しい事が多々あった。普及している小型規格基板が60センチx30センチなので、そこにいろいろまとめられるとすっきりと「鉄道図書館ジオラマ」を表現できるのだが。Nゲージだと時々レールばかりが目立ってしまう。

 気持ちとしては、どっしりとした据え置きタイプよりも、いろいろな図書館情景モデルを作って棚に並べて置いて、こういうモデルはこれ、温泉付き山上ホテル図書館は、これ、……。島図書館風は、これ、~と言ったような作り方、表現をしたいわけだ。それには、建物はNゲージ規格で使われる1/150~1/160程度の縮尺の方がわかりやすいが、レールが9mm幅では、巨大な雰囲気になってしまう。Zゲージだと6mm幅で全体の印象が随分小型になってくる。もちろん、建物などはNゲージ規格がよい。Zゲージレールには1/220縮尺が正確なのだが、それだと小さいのでわかりにくく、あまり出回ってもいない。

 さて、そのZゲージでどんなふうな鉄道図書館表現をするのかといえば、まだ未定に近い。現状ではNゲージやHOゲージの車両やレールで、ジオラマ(邪馬台国周遊図書館ジオラマ、など)開発を進めているので、その合間をぬって机上にぴったり収まる、図書館モジュールを作っていきたい。どうなるのだろう~(笑)

追伸:写真の説明
 奥から、
 HOゲージ: 線路幅が16.5mmで、縮尺(スケール)は日本では1/80、世界標準と新幹線とは1/87になっている。車両は南部縦貫鉄道キハ10形(TOMIX製)と、車掌車のヨ8000(KATO製)

 Nゲージ: 線路幅が9mmで、縮尺は日本では1/150、世界標準と新幹線とは1/160。車両はキハ201系(KATO製)で、これはDCCフレンドリータイプ(DCC化しやすい車両)。

 Zゲージ: 線路幅が6.5mmで、縮尺は1/220。他の詳細は不明(笑:よくわからない)。

補足:
 私が入手したレール(含ポイント)や電源(パワーパック)はロクハン(6.5の意味らしい)という新しいZゲージメーカーの製品らしい。で、3度も通ったのは、これまではZゲージで使うレールには分岐装置(ポイント)が存在しなかったり、高額すぎたからである。そういうことが解消されていると分かった。なんとなく、ロクハンの出現によって、Zゲージが従来のNゲージ並に簡便に扱えるような気がした。

 しかしセットの車両は怪しげな製品で価格は単品だと1980円「489系特急型電車7両セット:白山色」という、ものすごく安価なものだった。テラネッツという会社が作った物で、この会社は調べるとすでにZゲージ模型からは撤退していた(笑)。だから、ボークス京都の関係者はロクハンというしっかりしたレールセットに、他社バッタ物の車両を付けて安価に販売したのだろう。
 これは客にとって成功だと思った。
 初めての者には、いちいち会社単位で製品を購入するのが難しい。ボークス社のお姉さんは、コーナーに行って、レールや電源や車両を、一つずつ確認しながら運んでくれた。箱に一式入っているわけではない。安価で安全な品物をボークスホビーセンターが選別したわけで~。それを店頭の人が、一品ずつ集めて販売するという、実に合理的な方法だった。

 さて、バッタもん、1980円のZゲージ車両はどうだったか? ロクハンのレールやポイントや電源は、見るからに安定していて、全体的に、TOMIX社のNゲージ製品を小さくした雰囲気だった。ではテラネッツ社の白山は、~
 いや、驚いた。実によく走る。だから、こうして記事を書くに至った。

 Nゲージではこれまで車両に極上から極悪までいろいろ経験した。たとえばTOMIXのEH500金太郎は、全8軸の動輪16回転によって、半径140Rから、想像を絶する急坂を、音もなく走りきる。私の経験では最良の動力性能を持った電車だ。いまだこれ以上の動力車を見ていない。
 で、どうにもならない動力車もいろいろある~。それは書かぬ。
 件の1980円6両セット白山は、小さな車体にも関わらず、走る、力強く走るではないか。もちろんTOMIXのEH500とは比べられないが、想像を軽く超えた走りだった。これなら、今後いろいろジオラマモジュールを作る気力が湧く。

 ただし。勾配に強いかどうか~。Zゲージは車重が羽のように軽いから、それだけは心配だな。

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