葛野図書倶楽部2001組織図:概念の整理
葛野図書倶楽部2001については、これまで何度も言及してきた。目的は情報図書館学(図書館司書科目)を深く理解してもらうために、倶楽部(同好会形式)を創設し、授業や、司書の卵としての学生生活を充実してもらうことにある。他の学生の助けとなるように助勤(共同演習支援:授業補助上級生)制度をもうけ、教員と学生との間隙を埋め、また倶楽部内で責務を負い、組織行動や技術習得ができるようになっている。
さまざまな経緯で、組織構成は、幕末の新撰組を一部まねている。図は現在の理想的なものであり、こういう風に運営されることを願ってまとめた。実際には、年次や学生気質によって、流動的なものであるが、ほぼ、この形で運営されている。
(図はクリックすると拡大されます)
倶楽部運営の柱となるものは、
1.助勤制度
上級生や科目履修優秀倶楽部員が担当する。受講学生の相談役。教員との緩衝役。
図書館学科目受講学生は一般的に若く、教員の意図や考えと、学生それぞれの気質との間に齟齬が生じる。この相互翻訳機能を果たすのが、年次ごとの助勤である。新撰組では当初副長助勤という形式であったが、授業に直接関与するので、最高顧問が局長を通して責任をもっている。
なお、助勤制度は別途まとめる予定なので、この組織図にはない。
2.倶楽部屯所の管理
局長が責任(注:以下、すべての最終責任は最高顧問である)を持ち、倶楽部員、一般学生の利用に関する運用管理を行う。屯所には図書館学関係の図書雑誌、共同演習の過去優秀作品があるので、これらの円滑な利用・運用をはかる。また、共同演習などの話し合いの場所としても提供される。
3.さまざまな学内行事
夏のオープンキャンパスや、臨時の講演会、見学会(予定)などを主催する。
4.職務毎の重要業務
4.1 機関誌発行(Truth)
年4回発行し、これは教材としている。
組織図では副長、経理局長が担当する。
4.2 HP、blog公開
随時倶楽部運営会議(月例会)議事録や、機関誌を公開する。
またblogには共同演習に関係するニュースを掲載する。
組織図では、一番隊長が管理し、各担当が記事を作成する。
4.3 蔵書管理
倶楽部蔵書および情報図書館学関係図書の保守管理、貸出、利用を行う。
組織図では二番隊長が担当する。
4.4 過去作品管理
4つの共同演習で作られた、過去の優秀な作品を保守管理し、
これを利用に供し、またネット公開している。
組織図では、三番隊長が担当する。
5.倶楽部内組織の特徴
局長が全権を掌握する。
ただし、最高顧問は局長職の叙任権を持つ。
副長は局長を補佐し、局長と協議する。
局長と副長による協議内容は、顧問指示内容の妥当性や倶楽部内運営の妥当性を検閲する。
この協議内容は、月例会で倶楽部内周知される。
経理局長は、部費、寄付、教材費などを管理し、有効利用計画を立て、執行する。
書記局長は、すべての記録を管理する。倶楽部は、授業・行事・倶楽部活動などの記憶装置でもある。
*.この記事・UML風の図作成について
UMLについては別途Windows上で使用(PatternWeaver v2.1)しているが、概念レベルで簡便に、物事をまとめるために、しばらく、このOmniソフトウェアに慣れてみたい。
*.図のUML:Unified Modeling Language風(概念レベル)読み方
四角い箱をオブジェクト(擬人化して考えると分かりやすい)とし、オブジェクトは自律している。「物:オブジェクト」
四角い箱の上段は、役職名。これはクラス名である。
中段は、業務名。これはクラスの属性を列挙したものであり、アトリビュートと呼ばれる。
下段は、実務内容。これは何をするかであり、オペレーションないしメソッドである。
<協議検閲>だけは、二つのクラス(局長と副長)の「関係内容」を表す。
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