図書館列車:キハ185-20/ワフ28000/キクハ32-501(移動読書形・周遊図書館列車)
☆ 移動読書形・周遊図書館列車(大歩危タイプ)
先回考案紹介しました「観光周遊図書館列車(大歩危タイプ)」と今回の「移動読書形・周遊図書館列車」とは、見た目では牽引車の違いがある程度ですが、機能として「移動中の読書が可能」という点で変化があります。
先頭車両はJR四国の「大歩危トロッコ号」や「瀬戸大橋トロッコ号」で牽引している「キハ185系」でディーゼル・気動車です。写真モデルからもわかるように客席が大体50席はありますから、先回の純粋牽引車・DE10とは大きく異なります。
気動車の乗り心地は昔の国鉄奈良線での経験を思い出すと、現代の電車に比べて鈍重で音が大きいという印象が残っていますが、後尾に設定した吹きさらしのトロッコに比べると、まったく異なった静音空間です。例によってこの一連の図書館列車編成は、牽引車の動力源をすべて「リチウムイオン電池」などに変更したものを使うという、概念上の操作がありますから、もし実現したなら、窓があって密閉空間を保つキハ180系は、低中速・移動中の読書環境として、合格すると言えます。
「周遊」という言葉を使ったのは、トロッコが一般に「トキ25000」とか「トラ45000」などの無蓋貨物車を再利用しているので、走行中の「読書」には不向きですが、その分トロッコは外気に触れ、眺望もよく「観光」に適しているからです。観光とするなら、その地域一帯を面として楽しむために、路線は周回できることが望ましいです。A地点からB地点に乗り継ぐビジネス用の車両であるよりも、周回して楽しむために「周遊」と言葉を添えました。
今回の書庫司書車にあてた車両は、ワフ28000という国鉄時代のものです。まだ分析出来ていないので、前回のワフ2との相違や特徴を捉え切れていません。ただ、現時点での考えは車両編成の長さを40~50mに押さえるために、過去にあった実車で、人が乗れて荷物(図書)を運べる車両として7~8mの旧国鉄時代の車掌車(正確には緩急車)を選びました。概算ではこの編成で、20+7+16=43m強となります。
車両編成長を考慮するのは、長時間自由に停車し、風光明媚な中で静止読書を可能にし、あるいは駅舎で旧来の移動図書館の役割を果たすには、引き込み線やホーム長から考えて、50m前後が限界と考えています。
A:モデル編成
1.気動車(牽引客車)として、大歩危トロッコ号のキハ185-20(N・マイクロエース)
2.書庫兼司書室として、ワフ28000緩急車(N・KAWAI)
3.観光・図書列車として、大歩危トロッコ号のキクハ32-501(N・マイクロエース)
B:実車編成
1.大歩危トロッコ号のキハ185-20(気動車)
500ps(250PSx2)。
2.緩急車(車掌車+貨物+ブレーキ装置)ワフ28000形
自重9t?、積載量8t? (詳細不明)
3.大歩危トロッコ号のキクハ32-501
定員52名。JR四国。
△ モデル参考
伊勢崎軌道株式会社(列車の細密画)
(MuBlog)二階建て図書館列車考(2)大歩危トロッコ号(キクハ32-501)と外国のダブルデッカ
△ 実車参考
キハ185-20(【JR四】キハ185系“リバイバル南風”運転)、(キハ185系)、(国鉄キハ185系気動車:Wikipedia)
キクハ32形[注:トロッコ列車の内部写真が豊富。テーブル付き客席など]
国鉄ワフ29500形貨車(Wikipedia)
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