カテゴリー「邪馬台国周遊図書館」の17件の記事

2011年2月18日 (金)

小説木幡記:邪馬台国中央図書館

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 写真は三輪山の近くの頂上に収まった「邪馬台国中央図書館」である。余が造ったのではなくて、局長2010が忙しい合間に手間をかけて制作したものだ。なかなかに精巧なもので余には到底組み立てることができない。なにかしら独特の手技であるなぁ、と感心して工作を見ていたことがあった。

 この屋敷に色を塗るのか、汚れを出すのか(ウェザリング)は、今のところ考えてはいない。現状を壊すのがもったいない気分だからだ。どんとそこにあるだけで、「邪馬台国中央図書館」に見えてくるからふしぎだ(笑)。しばらくはあれこれ考えないでおく。ただし~図書館と地面との接合部には近日中に紙粘土やバラストや色粉をまく可能性がある。

 ところで、邪馬台国周遊図書館ジオラマ自体は、以前の作業からまるっきり進んでいない。考えあぐねている点もあるし、授業のある通常期は工作に専念できない事情もある。問題は山肌だ。余はこの岩岩しているのが好きだが、黒を使いすぎたせいか、見る者によっては山と見てくれずに「廃坑」とか「岩窟」と言い切ってしまう。たしかにそういわれてみれば、そうも見える。~色粉をまいて、植林をして、それなりに普通の山々しくする必要があるのかどうか、あるいは、自らの感性を信じて「これは、神聖な山じゃ」と、いいきるべきか、迷う。

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2010年10月16日 (土)

邪馬台国の図書館:病院A木造(トミーテックのジオコレ)

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 図書館のある情景ジオラマを今夏学生達12名と猛暑の中、モジュールに分担して、のべ10日ほどかけて作った。で、その話は後日に章をたてて記録するつもりだ。ただ、その準備期間中にそれぞれに現代の建物コレクションを見てもらって、それを「図書館にみたてる」という、みたて製法をとった。この事情は種々あるが、今のところは、「情景ジオラマを作る時間で精一杯。独自図書館建築までは手が回らない」と、しておく。

 「みたて」のいくつかは、寺を図書館に、松本城や熊本城を図書館に、農家を図書館に、海辺の駅を、……。あるいは教会をブライダル図書館に~と、それこそイメージ豊にいろいろあった。それをまとめて紹介するのを楽しみにしている。

 今回巻頭写真は、数日前に入手した「トミーテック社の病院A木造」である。トミーテックのジオコレシリーズの建物コレクションは、組み立てやすく、汚れ具合がよく、価格も2000円前後と入手しやすい。MuBlogでも以前に「神社」を紹介した。今回のものは昭和初期の木造病院だが、明治村の建物に雰囲気が似ていて気に入った。さっそく組み立てて(10分間程度)、これを古典的な図書館に見立てることにした。

 どのジオラマ・レイアウトに配置するかは考えているが、一応「邪馬台国周遊図書館ジオラマ」の分館扱いにすることとした。今後は、以前の「ペンション」に加えてこの病院も大きめの図書館<コード:記号>として扱う予定である。この建物があれば、「図書館です」という暗黙のルールつくりである。

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2010年6月19日 (土)

南筑軌道石油発動車/アルモデル(2)完成したヤマタイのブタ

承前:南筑軌道石油発動車/アルモデル(1)工作中の真鍮模型

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↑邪馬台国周遊図書館ジオラマを走る「ヤマタイのブタ」(南筑石油発動機)

 アルモデル社の名作、真鍮キット「南筑」がようやく完成しました。たしかに「南筑のブタ」と呼ばれるのがよく分かります。実に愛嬌のある牽引車です。なんとなく気分が晴れたので、昨年作った2軸の客車とあわせて、さっそく色塗りをしました。

 全体を「緑」にし、天井を「マルーン」にしました。車輪部分だけをマスキングテープで覆って、最初は緑のラッカーを噴霧し、十分ほどしてから天井だけにマルーンを噴霧しました。このとき、後方の2軸客車の天井は外して塗装しました。牽引車の天井は、上からさっと吹き付けただけなので、下地の緑が残りました。
 なんとなく、中途半端な塗り方ですが、気分に任せてさっさと噴霧したので、そうなりました。私は、それで気に入っています。
 翌日になって、さらに気分が高揚してきたので、ライト部分と客車の屋根下を黄色のガンダムというかペイントマーカーで点描しました。牽引車の天井を青で縁取りしました。本当は、ライトはLEDを使って点灯させたかったのですが、技術的に未熟なので辞めておきました。

 別室の「邪馬台国周遊図書館ジオラマ」で写真を撮ることにしました。車両をセットしたとたんに、「ヤマタイのブタ」という呼称が頭に浮かびました。「ブタ!」というと幾分さげすみが含まれますが、この場合はひたすら「おもしろい!」の意味で、そう呼びました。
 写真を何枚も撮りましたが、どれも気に入りました。こういったOn30という、HOゲージ(16.5mm)の線路幅に1/48のスケールだと、いわゆるナローと呼ばれるわけですが、えもいえぬおもしろさがジオラマに漂ってくるのでした。

 ローカルな邪馬台国の故地をゆったりじっくりと、ヤマタイのブタ号が図書と利用者を乗せて駅から駅を結び付けていくのです。三輪山駅、巻向駅、邪馬台国展望・中央図書館駅、穴師駅、……。さらに箸墓駅も予定に入れています。

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南筑02
南筑03
南筑04
南筑05:HOスケールのDE10
南筑06
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南筑08:On30とアメリカ型のNゲージ
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 写真の途中で突然長すぎる車両が顔を出しています。
 KATO U.S.A.社が発売している米国タイプのNゲージ二階建て客車です。米国のNゲージは世界共通ですから9mm線路幅で縮尺は1/160です。日本だけが1/150なのです。もともと実際の線路幅が、日本の新幹線と同じですから縮尺が日本より小さくても、車両は本当に大きく見えます。アムトラックの車種はいろいろありますが、写真のものはSuperlinersという統一名称のもとにシリーズ化されているようです。

 次は、またいつか真鍮製のキットを探して、作ってみます。
 作りやすく、質感がよくて、おもしろい工作でした。

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2010年5月14日 (金)

邪馬台国周遊図書館ジオラマ(7)レール固めとテスト走行・試運転

承前:邪馬台国周遊図書館ジオラマ(6)上塗りと運河

7.1 レールをボンドで固定する(HOとNゲージ)
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 一般に固定的な鉄道模型レイアウト(本稿ではジオラマ)でのレールは、フレキシブルレール(自由折り曲げ変形線路)を使用することが多かった。その場合のレール固定は木材を主とする基盤(模型の地面)に釘止めするのが常道だった。自由にカーブを成形できるレールだからこそ、釘でしっかり打ち付けて微妙なカーブを維持することが合理的だった。

 しかしこのジオラマでは道床付きの組立レールを使っているので、地面が発泡スチロールであれ木材であれ、釘で頑丈に固定しなくても、両面テープやボンドで貼り付ける手法が簡便である。このために、HOおよびNゲージの組立固定式レールをすべてボンドで貼り付けることにした。ボンドやセメダインの種類は問わないが、強いて言えば「発泡スチロール適合の接着剤」を選んだ。そうでないと地面を溶解することがある。

 ↑写真は、先回説明したアクリル水性塗料(クリア)で作られた川・水をまたがったHOゲージレールの道床を、発泡スチロール製の地面に接着している。ただし、貼り合わせるというよりも、ボンドで盛り土している雰囲気だ。レールの中央部分、枕木に釘の頭が見えるが、これはレールを固定することよりも、位置決めのために使った。基盤が発泡スチロールだから、釘で固定することは無理である。

7.2 二階建て図書館列車の試運転
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 鉄道模型を最初に触ったころには、「試運転」の意味がつかめなかった。「一度、試しに走ればそれでいつでも走るだろう」と思っていた。レールが固定されて、動力源が安定した電気だから、そう考えたようだ。しかしジオラマを作っていく内に、それがとんでもなく誤解だと分かってきた。毎朝、毎回、試運転をしなければ「走るか、止まるかは時の運」とまで、現在は考えている。要するに、何もしなくても試運転が必要なのだから、ましてレール固定など、少しでも変わったことをしたときには、つまり変化があったときは、試運転という調整をしなければ、列車はまともに走らない。

 このことは後日考えてみるが、模型列車が「不安定」ということではない。走るための条件項目が多いので、チェックに手間取るということだ。ひとつひとつの条件変化、およびその結果としての走らないとか脱線には、必ず理由がある。魔法や怨念で脱線するわけではない。いま、一つつかめた「コツ」をメモするなら、たとえば原因は脱線した箇所にあるのではなくて、その10センチ手前にあることが多い、ということだ。鉄道模型は動的に、走る。だから、静的に眺めていても解決しないことが多い。それが、私の得た「コツ」の一つだ。

 ↑写真は、奥のHOスケールがDE10(KATO)+二階建て図書館列車(TOMIXのサロ124改造)+サロ124(無改造)。手前のNスケールが、DD51(KATO)+二階建て図書館列車(TOMIXのカシオペア改造)である。それぞれ製作したころの記録があるので参照願いたい(HOサロ124改造Nカシオペア改造)。なお、HOゲージレールは起伏が無く、複雑部分はポイント分岐だけなので試運転はあっけなく成功した。ただし、このレールは半径35センチなので、一般的な20m級の車両を走らせるのは、ほぼ限界的なカーブである。起伏があると脱線する。Nゲージレールは相当に起伏があるが、レール・レイアウトを設定するまでに長い試行期間を経ているので、これも試運転は成功した。

 以上につき、細部は写真7.1、写真7.2を、右クリックで拡大し参照願いたい。
 これでレールも固定されたので、以後は細かな地面成形や建物(ストラクチャ)、ライト類の敷設などが残る。ジオラマらしいジオラマは、この段階から始まるわけだが、完成のめどは立たない(つまり、常に普請中になる)。

写真7.1:レールの固定(ボンド固め)

レール01:宙づりのHOレール
レール02:南部トンネルを東から観た
レール03:北部トンネルのHOとN車両
レール04:クリヤーボンドでレール固め
レール05:ボンドと釘
レール06:ボンドとポイント

写真7.2:試運転(HOとNスケール・二階建て図書館列車)

試運転01:(HO)二階建て図書館列車
試運転02:(HO)&(N)二階建て図書館列車
試運転03:神社前の二階建て図書館列車
試運転04:Nゲージ・HOゲージのレール配置
試運転05:南から北を眺めた神社前
試運転06:二階建て図書館列車・カシオペア型
試運転07:巻向駅の近鉄電車
試運転08:ビスタカー

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2010年3月19日 (金)

邪馬台国周遊図書館ジオラマ(6)上塗りと運河

承前:邪馬台国周遊図書館ジオラマ(5)下地塗り

6.1 上塗りや工程管理
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↑運河に水もどきを流し込んだ直後:「水もどき」は乾燥一日目なので、まだ不透明。

 情景モデルとしてのジオラマ(レイアウト)製作には工程管理が必要になる。難しい話ではなくて、家を建てるのに似て、前後関係が難しく、後戻りをし難く、また時間を要する作業もあって、一応の順番を守って製作していかねばならない。

 たとえば、棟上げもしない前に壁の上塗りや壁紙を貼ることはできない。2階までたてて、あとで大きな地下室を1階の下に作るのはできない。当シリーズでは、レールの敷設で他の製作事例とは逆にしているが、一般には多くの工程に前後関係がある。一言で言うと、上塗りの後で下塗りはできないし、おかしい。

 この段階に来ると、地形やレール基盤を大きく変更することは不可能で、もしそれをするならそれまでの成形物を破壊して作り直すことになる。逆に、これまでの工作結果を内心で認めて、残りの作業を淡々と仕上げるという納得心が必要となる。たとえば、塗装などは下塗りでほぼ決定してしまっている。タイトルには「上塗り」と記したが、このジオラマでは、点描に過ぎない。ここでは噴霧するのをやめて、筆で数色のアクリル水性塗料を、薄く、濃く、わずかに色づけした。その詳細は、写真6-1にまとめた。

 モデル制作における塗装はもっとも難しい工程と言ってよい。ただし、目的によって異なる。この事例では、精密モデルでもないし、現実感あふれるモデルでもない。それらしく色がある状態でよいわけだ。このモデルの目的は、図書館列車が順調に、深山幽谷に擬した起伏のある地形を、図書館駅から図書館駅に走りぬけることにある。強いて言えば、発泡スチロールという不備の多い原材料を隠し保護するために塗装しているとも言える。

写真6-1:上塗り点描

仕上01:灰色、茶色
仕上02:緑
仕上03:緑、茶、灰色を岩や地面に塗る

6.2 運河作りと水もどき
 邪馬台国の原イメージに、水が関係することは最近の情報として信憑性が高くなった。よって、最初の頃には想定していなかった川ないし運河、あるいは古墳周濠の要素を取り入れることにした。

 モデル製作での水表現は、塗装と同じく難しい工程である。これまでに、二つの方法を試してみた。
 一つは「嵯峨野鉄道図書館ジオラマ」で、「保津川もどき」と「空也滝もどき」を、透明セメダイン(ないし透明ボンド)で作った事例である。一般の木工ボンドでも可能だが、やや透明性に欠ける嫌いもあり、セメダインは重宝した。しかし、60センチX5センチ程度の河川を作るのに、約千円のセメダインを一本使い、大きなモデルでは経費的に問題となる。

 他の一つは、「高台の図書館」で古墳周濠をイメージして、顆粒状の樹脂(KATOのEZウオータ)を熱して溶かし流し込んだ。これは温度調整を誤り、やたらに気泡ができて、上出来とはならなかった。勿論、この手法も経費的にセメダイン利用と変わりなく、安価ではない。

 今回は基盤が90X120cmで、これまでの事例に較べてやや大きいジオラマなので、経費の面から別の方法を取った。選んだ水の素材は、アクリル水性塗料のクリア(光沢あり)とした。700ccで1000円程度で、これをまず一缶使い約3mmほどの水深を得た。後日、もう一缶を追加予定である。

 工法は平均的な方法で、緑、青、白の水性アクリル塗料を使い、筆で適当に川底を塗った。川底の中央あたりは、青や緑で濃いめにして、岸のあたりには水で薄めた白を含ませた。すぐに乾燥したが、時間の関係で一晩おいて、翌朝透明アクリル塗料を原液のまま流し込んだ。この乾燥には二日間かかった。工法として、時間のかかるものは塗装関係だが、今回の水性アクリル・クリア塗料では完全に乾燥し透明度を持つのに二日間かかったことをメモしておく。天候は晴だった。

 後日の追加クリア塗料については、極少量の青を混ぜて使う予定だ。透明度がどこまで失われるかは、実験して分かることだ。現状の一缶では、水深が足りないくらいで、先に述べた二つの工法と比較しても、作りやすく安価で、運河のそれらしさは再現できた。作業の難易度としては、容易である。もっとも長時間を要するが、単純に流し込むだけなので初心者には適した方法である。この作業の詳細は、写真6-2にまとめた。

写真6-2:水もどき(アクリル水性塗料・光沢クリア)

仕上04:運河の底と水もどき
仕上05:水もどき
仕上06:乾燥前の運河
仕上07:24時間後の半乾燥
仕上08:乾燥直前の石段
仕上09:上塗りと運河完成

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2010年3月14日 (日)

邪馬台国周遊図書館ジオラマ(5)下地塗り

承前:邪馬台国周遊図書館ジオラマ(4)プラスタークロスと石膏塗り

5.1 下地色を噴霧する
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 先回は紙粘土とプラスタークロス(石膏布)で成形し、保護の意味もかねて石膏を塗って地形を完成した。今回は、地面らしい雰囲気を出すために下塗りをした。ただし、第6回に予定している「上塗り」が仕上げ塗りとは言えない面もある。つまり、この下塗りの終了とともに気持ちの上では「塗り」が完成したと考えている。もちろんこういう感想は、ベテランのものではない。いろいろな事情で、手間暇をかけられないことと、目的(図書館間を図書館列車でリンクする)からすると、地面らしいものができたという時点で、半ば完成したと見なしている。

 この第一期工程だけでジオラマの大きさは、90x120cmである。巨大とは言えないが小さくはない。この面積を筆で塗装する余力がなかったので、噴霧することにした。用意したスプレーはアクリル水性塗料で、{つや消し黒、ライトグレー、ライトブラウン、つや消しクリア}の四種である。いずれも一般家庭用のもので一本あたり900円弱した。

 ジオラマの地面塗装は、筆塗りでもスプレーでも、一色でまんべんなく塗るのではなく、交互に薄く重ねぼかし塗るのが要諦である。しかし4種類を用意したのは用途をあらかじめ決めておいたからである。

 つや消し黒:主にトンネルの中や、背面。この箇所は列車の待避場所として、機械的情景なので隠す意味もある。
 ライトグレー:主に岩場。しかし灰色はまんべんなく重宝な色なので多用した。
 ライトブラウン:土のある場所、普通の地面。一種の「約束事」のようなもので、適当に使う。
 つや消しクリア:皮膜を保護したり、光沢を押さえるために使った。
 注記:緑や赤はこの段階では使っていない。上塗り時に予定している。あるいは緑や赤は色粉や植物を造るときに自然に使うことになる。

 スプレーは30センチ以上離れたところから、薄く噴霧した。ときどき黒もアクセントをつけるためにトンネル以外の箇所でも軽く噴霧した。色が溶け合わないように、一色につき数回噴霧するたびに、色を変えた。

5.2 様々な角度から見た下塗り
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 筆塗りに比べて噴霧するのは時間が掛からない。あまり深い理屈は考えずに無心になって、次々と色を変えてはスプレーした。その結果を、写真5.2によって様々な角度から記録した。
 この状態で各部分とも下地塗りを完成したと、みなした。次は上塗りとなるが、その前につや消しクリアを噴霧して、光沢を抑えた。写真ではフラッシュに反射して濡れているように見える部分もあるが、翌日には地面として色が定着し落ち着いた。

写真5.1:つや消し黒、薄灰色、薄茶色の噴霧

塗装01:材料・水性アクリル塗料
塗装02:塗装前の全景
塗装03:つや消し黒
塗装04:トンネル入り口付近
塗装05:ライトグレー
塗装06:聖山南面の岩場
塗装07:聖山神社の地盤
塗装08:ライトブラウン
塗装09:聖山南面(北向き)
塗装10:聖山地底部(西向き)
塗装11:聖山北面細部(南西向き)
塗装12:つや消しクリア(透明)

写真5.2:つや消しクリア水性塗料で下地塗り完了

塗装13:塗装完了全景・西面(東向き)
塗装14:塗装完了(東南向き)
塗装15:塗装完了・南面の聖山神社(北西向き)
塗装16:塗装完了・北面のトンネル細部(南東向き)
塗装17:塗装完了・北面と西面(南東向き)
塗装18:塗装完了・東面地底部(北西向き)
塗装19:塗装完了・南面山頂トンネル細部(北西向き)
塗装20:塗装完了・南面聖山神社石段細部(北向き)
塗装21:塗装完了・正面(西面)細部(北東向き)

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2010年2月24日 (水)

邪馬台国周遊図書館ジオラマ(4)プラスタークロスと石膏塗り

承前:邪馬台国周遊図書館ジオラマ(3)基盤の完成

4.1 工法の違い:レールの撤去と地形成型
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↑線路を取り去ったジオラマ

 一般にレール・レイアウト(ジオラマ)を設定する場合、フレキシブル(自由変形)レールを先に基盤に釘などで固定し、そのレール面をマスキングテープで覆い、地形の成型や塗装を行う。これはフレキシブルレールの方がレイアウトに適合した路線を敷設しやすいことと、それを使う限りにおいて、地形の成型と一体化した工程となるから先に固定すると考えられる。
 しかし当ジオラマでは、レール・レイアウトの自由度は下がるが、扱いの容易さや、勾配、曲線の不安定な地形でも簡便にテストを繰り返すことができる組みあわせレール(メーカー毎のレール・システム)を用いている。このことでレール・レイアウト全体の撤去や再敷設が容易になるので、塗装のような大規模工程においては、総てを一旦撤去する工法を用いた。
 以上は単純な前後関係と誤認されがちだが、ジオラマ製作においての工程管理は、遡及性つまりやり直しが困難なので、レール敷設(完全固定化)をできるだけ後に回す方法として、これを選んだ。

4.2 プラスタークロスによる地形成型
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↑プラスタークロス(石膏布)で整形したあと

 このジオラマでは地形を発泡スチロールやその断片、及び紙粘土、板などで作っている。この全体を自然な形にするために、プラスタークロス(KATO製:布に石膏を塗布したもの)を用いた。水に浸しそのまま手で貼り付けていく手法である。他には、ティッシュペーパーやペーパータオルをボンド水溶液に浸し、それを同様に貼り付ける手法もある。

 このジオラマは90x120cmの大きさだが、4m強のKATO製プラスタークロスを3本使った。やや大量使用といえる。これは滑らかな成型の目的もあるが、素材が発泡スチロールなので欠けやすく破損の恐れがあり、布と石膏による保護の意味が強い。 乾燥後は、地盤が石膏と布とで覆われ、全体が堅牢なものになる。
 この一連の工程については、写真1を参照されたい。

4.3 石膏塗装
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↑石膏で塗装したジオラマ(おおよそ青は岩盤、茶色は地面他)

 石膏には30分ほどで固まる速乾性の「焼石膏」と、石膏を加工した模型用プラスターがある。後者は乾燥に一昼夜かかる。模型用プラスターは塗った後に手を加える時間があるので使いやすい。しかし多少高価で、かつ一般のホームセンターでは見かけることが少ない。このジオラマでは、一般的な速乾性の石膏を主に使い、模型用のプラスターはザラメ状態(つぶつぶ感)を作るために、混合して使った。

 また石膏の利用は、水と石膏粉を等量使用し、粘土状にして使う事例が多い。速乾性粘土扱いによって、地形を様々に変形し、意図的な傷を付けることで自然な形を作るためである。しかしこのジオラマでは、石膏を塗料の一種として、そこに顔料(適当な色の水性アクリル塗料)を混ぜて、刷毛で塗る手法をとった。このために、石膏の量は約800グラム程度であった(一袋2kgの物を入手した)。粉の量加減によって、状態はどろりとした液状である。

 ここで上記の手法をとった事情を記しておく。
 まず、石膏を粘土状にして地形をより自然で複雑な起伏にすることを、何故避けたのか。
 この理由は、地形自体を総て発泡スチロールや紙粘土で成型済みとしたことにある。比較的レール・レイアウトに起伏が多く複雑な高低差と曲率を持っているのと、石段などの幾何学的な構成を本旨としているので、これ以上の地形変化を不要と見なしたからである。すなわち、プラスタークロスの貼り付けで形を定着した、という設計手法による。

 それならば何故石膏液をプラスタークロスの上から塗ったのか。
 この理由は、まず、プラスタークロスの布目、布地がどうしても後から目立つことによる。丁寧に手でクロスを押さえつけて、石膏粉などを振りかけていけば避けられることでもあるが、経験的に面積が広くなると乾いた後で布目が目立つ。もちろん、その模様におもしろさもあるが、避けたい。よって、石膏塗布によって下地をしっかり隠すために用いた。

 次に、多重塗りによって堅牢さを増すための理由もあった。発泡スチロールは柔らかく変形しやすいので、塗り重ねることによって剛性を高めた。

 最後に、石膏液に塗料を混ぜることで、次の「塗装工程」の下塗りとする目的があった。写真の通り、地面は薄い茶色、岩盤は薄い青にすることで下地に色を付けた。副産物として、白いプラスタークロスの上に白い石膏液を塗る際の、塗り残しを避けることができた。
 以上の石膏塗りに関する一連の工程は、写真2にまとめておいた。

写真1:プラスタークロス貼り付け

石膏01:材料
石膏02:シート状のプラスタークロス
石膏03:線路撤去(北東向き)
石膏04:線路撤去(南東向き)
石膏05:別置した線路
石膏06:バケツの水
石膏07:プラスタークロスの貼り付け
石膏08:ループ線の成形
石膏09:細部の貼り付け
石膏10:貼り込み完了

写真2:速乾性の(焼)石膏塗装

石膏11:石膏塗りの材料
石膏12:水に石膏粉をいれ、色をつける
石膏13:石膏塗り完了(東向き)
石膏14:石膏塗り完了(北向き)
石膏15:石膏塗り完了(北西向き)
石膏16:石膏塗り完了(南向き)

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2010年2月19日 (金)

邪馬台国周遊図書館ジオラマ(3)基盤の完成

承前:邪馬台国周遊図書館ジオラマ(2)初期基盤

はじめに
 現今の古代史遺跡発掘の諸成果により、仮に邪馬台国を奈良県桜井市三輪山周辺と定め、その歴史的風景を周遊し、あわせて図書館間を図書館列車で結びつける図書館ネットワークの構想模型を、はじめてレール・レイアウトとして定着したのは2008年の6月頃であった。図書館やその他の生涯学習施設を点と点の集合とするとらえ方を一歩進め、風景全体を含めた「地域全体」の生涯学習施設を造ることのモデル形成である。さらにこの構想モデルを立体的な形ある初期「ジオラマ」として公開したのは2009年の2月頃(承前)であった。それから一年を経過し、この度、漸くモデル基盤の決定をえたので公開する。

注:これらのモデルは、現実を変成したものであって、世上で言われる「レイアウト」「ジオラマ」とは方式が異なる。縮尺も、配置も、地名や施設名も、現実を抽象化した結果、厳密なスケールモデルとしての意味は持たない。ただし、古代史的「邪馬台国」との概念上での相似関係は残されている。

3.1 モデル構想:ジオラマ(レール・レイアウト)の全景
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↑邪馬台国周遊図書館ジオラマ全景(北向き)

 中央に山がある。仮にこれを「聖山」とする。歴史的邪馬台国は総てにおいてこの聖山を意識して造られたであろうという仮説に基づく。イメージとしての聖山はピラミッド様式を持ち、階段状の原型を残し、山中には人工的な空洞があると設定した。中腹にはいわゆる「山辺の道」を設定した。
 聖山の中腹南面には、聖山神社を置いた。もちろんこれはアニミズムに近い古神道の世界を具現化したものである。よって半岩窟内聖域とした。
 神社の西面ないし南面に駅舎「聖山駅」を設定した。写真では二箇所に構造物を仮設しているが、どちらか一方にする予定である。

 聖山の頂上には、邪馬台国展望駅と邪馬台国中央図書館を設置した。写真では明治時代の市電の置かれた位置を図書館敷地とする。この中央図書館では、邪馬台国に関する文献・情報を可能な限り収蔵し、電子図書館機能を併せ持ち、訪れた観光客や研究者達にサービスを提供する。併設館として、考古・歴史資料館を設定する。
 位置が、二上山を西方正面に置き、箸墓(第二次計画)を眼下に見下ろす絶景の土地なので、なんらかの宿泊施設も併設したい。しかしモデルは狭隘なので、現実にホテル様式構造物を設置するかどうかは、後の判断とする。

 聖山の西面および北面、南面には古代の運河を想定した。邪馬台国は水の都であるという仮説に基づいたものである。この運河は画面左上のJR巻向駅舎(仮設地で第二次箸墓造築時には、さらに北に移動する)下部も運河として開かれ、北面へと続く。

3.2 邪馬台国中央図書館敷地について
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↑聖山頂上にある、邪馬台国中央図書館(敷地、位置)

 中央図書館をあえて聖山の頂上に設定した理由は、人の営みとしての「歴史」とは、風景に裏付けされた歴史であるという考えに従ったからである。邪馬台国の全体風景(纒向遺跡)や二上山の日没を見るために当時の人達が聖山に登ったのか、あるいは聖山があったからその地に邪馬台国を造ったのか。この問いには答えられない。しかし、邪馬台国にあって、現実の三輪山や二上山という地勢・風景なくしては歴史を語ることはできない。人々の営みも、祭政も、まさしくその「土地」であってこそ、固有の事象として後世にイメージが残るわけである。

 その一等地に、現代あるいは未来の知性と感性とを合わせた生涯学習館・生涯図書館施設を設営することは、モデル上ではもっとも理にかなっている。勿論、それはモデルとしての聖山であればこそ出来ることである。メディア変換(想像→モデル→現実)とは人間のなし得る高次の情報処理であるから、現実よりも現実の本質をうがつことが可能となる。

 聖山の頂上には「山辺の道」を辿って行くことも出来る。これは想定として階段状ピラミッド様式を含む聖山の特徴を有効に使った方法である。
 またループ上の単線路が敷設されているので、一般的なトロッコ列車による観光、および他府県から直通で入ってくる特急車両タイプの「二階建て図書館列車」あるいは「会議列車」によって、邪馬台国中央図書館に訪れることができる。

3.3 モデル施工方式
◎全体景観(地形)
 今回写真を公開した範囲では、木製台座(90x120cm)上に、厚さ5mm~25mm程度の発泡スチロール板を敷き、その上に形に合わせて切断した同様の発泡スチロールを次々と積み重ねる手法をとった。一般には「山」などは、新聞紙を隙間に詰め、上からプラスタークロス(石膏布)を貼り付ける「はりぼて」方式が多いようだ。しかし、過去事例も含めてこのジオラマでは、成形が自由にできる素材故に、扱いやすく比較的堅固な積み重ね手法をとった。この素材を接合するためには、木工ボンドと爪楊枝(釘かわり)を多用した。以上の手法から、{発泡スチロール、ボンド、爪楊枝}によって前景を製作したことになる。

◎構造物:邪馬台国中央図書館など
 中央図書館はモデルの中心となる構造物なので、選定や製作の問題から今回は公開できなかった。
 駅舎および駅図書館については、これまで多用してきたTOMIXやKATOのストラクチャを用いることにした。教本を参考にし、若干の塗装、改造などを施す予定である。
 神社は、基本をトミーテック製として、古神道に乗っ取った形式に改造する。もとより、すべては想像復元なので、古代史関係を主とした類書からいくつかのイメージを得るつもりである。
 現代の民家、商店、諸施設のモデル化については見送ることとした。主に設計、手技の面で当初の目的(図書館間のリンク、細部よりも全体の景観)からの逸脱を避けるためである。

◎車両:リチウムイオン等の蓄電池駆動を想定
 一般車両を図書館列車に改造する実験はすでにいくつか行ってきた(嵯峨野鉄道図書館ジオラマ目次)。
 重装備の図書館列車は特急車両を改造し、走行中の読書を可能とする「二階建て図書館列車」が中心となる。
 博物館などの生涯学習施設や図書館間をリンクすることに重点を置く観光車両は、貨物改造タイプの実車・トロッコ車両を想定し、旧国鉄で盛んに用いられた車掌車ないし緩急車を司書車両と見なし、モデルとして使っている。他には台湾での地震の際に使用された、コンテナ車の移動図書館利用なども、モデル制作の一つとしている。

 動力車両としては、実車における電気機関車やディーゼル機関車が中心となるが、パンタグラフの取り外し等により、蓄電池タイプの動力車(牽引車)を想定している。

3.4 HOとNゲージの併用
 先回、すなわち承前記事(2)との違いは、レール・レイアウトにおいて、内周を16.5mmゲージ(通称HOゲージ)としたことである。これは半径36cmで、規格レールとしては日本にはなく、ドイツのフライシュマン製を用いた。ジオラマが90x120cmなので、半径の大きい日本製(例:KATO製のHOユニトラック)だと流通製品で半径49cm、カタログ上では43cmのものが最小となり、扱いが難しくなる。もちろん、フレキシブルレールを用いれば、可能な範囲で自由に扱えるのだが、種々別の問題もあってドイツ製の規格レールを用いた。

 もとより当初は9mmゲージ(通称Nゲージ)で全てのレールを配置する予定だったが、識者の助言もあり、「鉄道図書館列車」を改造・自作することを考えると、1/150スケールのNゲージは工作の難易度が高くなり、かつまたモデルとして適切な大きさを示し得ないので、より大型のHOゲージを導入したわけである。
 なお、写真には一般的な日本製のHOゲージ(1/80スケール)に混じって、同じ16.5mmゲージ上を走行するOn30タイプも混じっている。これは、端的にいうとHOゲージよりもさらに改造の点と、モデルとしての視認性において、有利と考えられる。縮尺については大体1/40前後のものが多い。

 Nゲージについては、過去にいくつかジオラマ(レール・レイアウト)を手がけた際にもちいた形式である。比較的に狭い空間であっても、起伏に富んだ一定のレイアウト・モデルを制作することができる。しかし、この場合でも現実の忠実な再現は難しい。たとえば第二次増築(台座を60x90cm)予定の前方後円墳「箸墓」は全長が280mある。Nゲージのスケール・1/150を用いても、箸墓だけで全長186cmの空間を必要とする。これはさらに縮小して、全長20~25cmの箸墓にしなければ、バランスを壊す。そういう制限があるとしても、地域・全域の情景を表現するには、HOゲージよりもNゲージの方が、制作しやすいのが実情である。よって、邪馬台国周遊図書館ジオラマはNゲージ(1/150スケール)を基本要素として制作した。

まとめ
 下記の縮小写真はジオラマを様々な方向から眺めたものである。マウス・クリックすることで、拡大写真が得られる。紙粘土に指紋が残り、発泡スチロールは隙間だらけと、この段階では構造だけが明確で、「それなりの」風景が見えるとは言えない。本ジオラマの全体像が分かり、何かの参考になればと思い、掲載した。
 次回は、この基盤に石膏を塗布することで、ようやく立体構造として完成する。

基盤01:全景(東向き)
基盤02:正面(東向き)
基盤03:全景(北向き)
基盤04:ループ起点(東北向き)
基盤05:裏面トンネル(南西向き)
基盤06:裏面トンネル・引き込み線(北西向き)
基盤07:正面トンネル左(東向き)
基盤08:聖山頂上(東南向き)
基盤09:邪馬台国展望駅(南向き)
基盤10:聖山神社拡大(北向き)
基盤11:山上引き込み線(北西向き)
基盤12:JR巻向駅図書館(北東向き)
基盤13:NとHOの共存(東向き)
基盤14:On30とHO電気機関車(東向き)

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2010年2月 5日 (金)

小説木幡記:2010/02/05(金)工作記

 木幡で葛野のことを書くのは変な話だが、原則書いている場所で木幡記と葛野記に分かれることになっている。
 今日も終日の仕事が終わってほっとしておる。
 年末からずっと闇雲に追われていたが、きがついたらなんとなく多くの責務が果たされてきた。
 残るのは、重くて深いことだけになったのでほっとしておる。少数の重い仕事をする方が、ひとつひとつは軽いのがいっぱいあるよりも、ずっと楽しい。

 一番重そうなのは、ubuntu(Linux)下で、lazarusというPascal系の言語及び開発システムを使って、10年ほど昔におもいついた新機軸のシステムをつくることだ。なんだかこれを成し遂げないと死にきれぬ! の気分だな。要するに文章の中から、特定の知識を抽出するという、古くて新しい問題だ。できるかどうか? (また10年後にMuBlogにこんな記事を書いていたら、笑おう)。これはソフトな工作。

 他にいろいろあるが、工作らしいことでは、2月の最初の月曜日に邪馬台国周遊図書館ジオラマを研究室から屯所に運んだのだが(すでに書いた)、これは早朝と夕方に合計2時間ほど手を付けているだけで、この数日間格段の進歩をみせた。要するに、3次元立体ループ深山幽谷仕様「鉄道図書館」のジオラマ(レールレイアウト)が徐々に形をなしてきたのだ。この二回ほどは、強烈な支援も得て(多士済々を実感。意外な関係者が意外な隠れた才能を隠していた)、急速に進んだ。
 予定では、3月末には、石膏、色塗り、レール設定まで完了していることになる。そのあとは、延々と色粉をまいたり、筆で色を少しずつぬったり、植栽したりと、隠居しごとになりそうだ。なお、関係者達との話では、邪馬台国中央図書館は高床式の古神道的神殿風がよいと、結論がでた。先行きが見えて、一安心。

 というわけで、軟硬の工作に手を付け出すだけの余力が少しわいてきた。軟システムは夏期論文には間に合わないが、ここずっと考え手を付けていた高次テキストマイニングも、そろそろ形を整えることだろう(笑)。今夏は従来手法で『後鳥羽院/保田與重郎』を分析・可視化することになっている。

 硬派工作では、『邪馬台国周遊図書館ジオラマ』の第一期は初夏までに済ませたい。第二期に入る前に、ディジタルな運用・DCCシステムを実験し、鉄道図書館物語をモデルによって動かしてみたい。さらに『島図書館』の決着も待たれる(笑:といいながら、何年もかかる脳)。仕上げは超小型ロボットをジオラマ内に配置することだが、これが未来の図書館像だと言ってもはたして何人の者が納得してくれることやら、……。「新」とはこの世に見えないものだから、普及には時間がかかるだろう。

 ではまた、木幡でいろいろ考えてみよう。
 少し、……。眠くなった、が。

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2010年2月 1日 (月)

小説木幡記:2010/02/01(月)邪馬台国周遊図書館ジオラマの移動

 葛野着は午前8時前だった。徐々に到着が遅くなる。

図書館列車、レールレイアウトの移動
 極早朝のうちにがんばって、邪馬台国周遊図書館ジオラマを研究室から屯所に移した。このときガムテープでレールごとバインドして運んだ。途中の廊下で、レールの傾きを調整していた詰め物(発砲スチロールの切りくず)が5~6個落ちてしまった。

 余は定型レールで組み立てているので、工法が普通の場合とは少し異なる。徹底的に軽業のようなレール配置をすませ、数百回もテスト走行して、やおらレールをすべて外して石膏や色塗りに入る。その途中だから、レールの傾きはすべて屑板や紙や菓子の入れ物で代行している。もちろん屯所では、最終的にすべて紙粘土や厚めの発泡スチロールや板で完全成型する。

 などと書き連ねても無縁の人たちには無意味と思う(笑)。
 要するに広々とした作業場に運んで、前後左右上下、あらゆる方向から手を入れることができるようになった、という話。これまでは狭い狭い研究室だから、手を伸ばせるのは2方向しかなかったから、脱線したり、レールがねじくれると、それこそ部屋中の書類や図書がどさどさと回りから落ちてくるような状態だった、……。

山をつくって採点
 午後は研究室の、そのあいた空間に、ある科目の作品をずらりと並べて評価しだした。実に痛快に区別がしやすくなった。人間は立体として生きているから、ある程度の空間がないと、なにもかもが未消化になると理解した。大体最初は5段階評価をするので、5つの山をつくって、そこにぽいぽいと置いていくわけだが、それには一定以上の空間が必要になる。ましてその科目は、「作品」だから、一篇あたり数百グラムの重さとそれなりの容量がある。
 などと、書き連ねても無縁の人たちには無意味と思うので、このくらいにしておく。

結婚するなら金をくれ!
 ところでTVや新聞をみていて、最近の女性犯罪はえげつないなぁと、寒気がした。現在は3例ほど事例を知ったが、いずれも一人二人の殺害ではなくて、一ダースくらいの男性を殺しているような感じだな。感じで裁けるわけもないが、なんとなく、怖くなってきた(笑)。キーは「結婚」と「お金」、そしてお金を入手したらあっさり毒殺、自殺風殺害。睡眠導入剤を盛んに使うようだ。

 しかし、古典的に、毒殺とか睡眠薬とか、なんとなく離れたところで殺害するのは「女性」が犯人のようだ(笑)。一般に非力で、けっこうずるいから「薬」を使った遠隔殺人、自分の手足を使って人を殺めるよりも、間接的にとどめをさすのが多い。これからは、女性から「このお茶、おいしいよ」とか「このチョコ甘いよ」と言われても、うかうかと口に入れるのは、危険だ。

 それにしても「結婚詐欺」は男性に多いと思っていたが、最近の事例では、壮年男性が女性の仕掛けた「結婚詐欺」に引っかかるようだな。「結婚するなら、金をくれ」というノリだ。男性も、収入があって小金があっても、独身で壮年になったり、奥さんと昔に別れたり死別したりすると、寂しい思いをするのだろう。
 ~
地獄の黙示録
 やはり、人の心の弱み、心の隙につけいるのは、よくないことだ。余は偶然にも「先生」をしておるから、今後の女子教育においては、「君たち、男性を値踏みするのは現実世界で正しいことだが、しかし、それを逆手にとって相手の財産や生命を奪うのは、悪鬼の所行だよ。地獄に堕ちるよ」と、善導していくことにした。新しい、道徳教育だね。
 などど、~、がらにもなく失笑をかいそうな言説をちりばめてしまった。慚愧。
 「一番怖いのは、お化けじゃなくて、人間だよ」と、小学生頃に祖母に言われた。本当だな。

付録
 今夜はNHKで、笑福亭鶴瓶の「家族に乾杯:宮城県石巻編(1)」を楽しんだ。日本各地を観てきたが、今夜はいつになく熱心に楽しんだ。耳の遠い96歳のじいさまが、何ともいえずおもしろかった。TVのまえだからか、ネイティブ東北弁は、まだまだ柔らかく思えた。

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