小説木幡記:初代横浜駅は桜木町駅か
桜木町(さくらぎちょう):鉄道創業の地
横浜の、桜木町駅前に立ったとき、すっと「鉄道創業の地」碑」へ行けたわけではなく、うろうろと付近を30分程度迷い歩いた。だから見つけた時は、ほっとした。さて此の地は、明治5(1872)年に汽笛一声新橋をはやわが汽車は離れたり~と後世歌って横浜に着いた、その初代横浜駅が、実は現代のJR桜木町駅だった、という歴史の奥行きを味わえる創業地なのだ。
いささかマニアックなことだが、創業地碑には「横浜ステイション~品川ステイション」という記述がある。この詳細は参考にあげた2番目の情報を確認すれば分かるが、世にいう、新橋~横浜の開通より数ヶ月前に品川と横浜間とが開通していた。そしてまた、当時の横浜ステイション(ステンションと発音していた可能性がある)とは、現代の桜木町駅だから、日本國横浜での鐵道創業地はどうしても、この桜木町駅あたりに碑を建てざるを得ぬ。
それにしても、明治維新元年が通説での1868とすると、鉄道開通が明治五年(1872)だから維新回天後のわずか5年後に鐵道を開通したという、当時の人達の熱気、新奇性にかける情熱は想像以上のものだったのだろう。あらためて驚いた。
参考
日本初の鉄道は「横浜-新橋間」に開通(神奈川県)
横浜の鉄道(横浜市)
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