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2013年4月12日 (金)

小説木幡記:トニイパンディと『時の娘』

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 ランプ埋水タイプの雰囲気の出る飲み物(笑)

 ミステリ小説の聖典『東西ミステリーベスト100』(週刊文春、2013.1)によると、「西」部門第39位に『時の娘/ジョセフィン・テイ』(1951)がある。新春一読したが、シェークスピアの史劇でお馴染みのリチャード3世のイメージが逆転するほどの、おもしろさだった。悪逆非道のリチャード3世の肖像画を主人公が眺めている内に、彼を誹謗した英国史に疑問を感じ~、実はシェークスピアも欺されていた、という話だった。

 さて、リチャード3世をねじ曲げてしまった歴史認識とは、話題の中国や韓国の国家的戦略による執拗悪辣な日本歴史改竄デマゴーグと同質のものであり、その典型を主人公は英国現代史(第二次世界大戦前後?)における「トニイパンディ」という、キーワードで説明していた。要するに、リチャード3世は当時の敵対勢力によって、嘘八百の史実と称する誹謗作戦の餌食となった、~その例証として、現代史の英国「トニイパンディ」というキーワードを示した。

 トニイパンディはチャーチルが関係した英国の地域名である。そこで起こった事件は後世もまことしやかに信じられてはいるが、実は真っ赤な嘘で、嘘をついた集団は確信犯で、敵対勢力を追い落とすために確信的に核心的事案として無慈悲なまでに(爆)、相手を執拗に責め、そして多くの人がその嘘に欺されてしまった、という話。そういえば、日本も世界中で無慈悲なまでに悪逆非道の民族としてホロコースト並に扱われている部分もある。トニイパンディじゃ。全部まとめて、のしつけて返してあげないと、……。

 なるほど、余は『時の娘』でトニイパンディを学んだ。
 ミステリで人生を学んだ、のう。

参考
  リチャード3世の遺骨発見、熱狂の理由

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