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2013年4月 4日 (木)

小説木幡記:嵐山・嵯峨野の鉄道

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↑嵐山の観光案内地図

 先頃まではぼんやりと「春の気配」と感じていたが、もう四月だし、それに暖気も随分豊かになって、いまや「春」の季節になってしまった。余は春の生まれなので、感覚として生まれ変わったとか、再生したとか、蘇生したとか、春先になると他人よりもいささか派手な感動を味わってしまう。
 昨年末からの三ヶ月の狂乱(笑)じみた個人的な事情も重なって、いまやようやく「ああ、我、蘇った」との感慨に朝夕ひたっておる。いやしかしそういう個人の事情は置いておくにしても、物事の「寛解」は気持ちまでが長生きする、のう。

 ここで突然だが、
 写真を見ていると、あらためて余の育った嵐山・嵯峨野には昔から鉄道路線がしっかりあったと、思い返した。実は、余の未生の戦前までは、愛宕山ケーブルカーもあったわけだから、随分な鉄路密集地と言える。
 しばらく写真地図を眺めてみた。
 ただこの写真地図は北が右を向いているので、一般的な北が上に向く地図とは異なる。
 写真の左から順に駅をあげていく。

 まず阪急嵐山線の嵐山駅。ここは阪急沿線の人が嵐山を訪ねる折には直近の駅になる。
 次に京福電気鉄道嵐山本線(通称:嵐電・らんでん)の嵐山駅。これは駅が天龍寺の前で、いわゆる嵐山の中心地になるから、京都市内経由の観光客には最適の駅になる。
 次に、嵯峨野観光線のトロッコ嵯峨駅。JR駅と同じ場所にあって、保津峡の美観を巡る観光トロッコ線である。これは乗る楽しみをもった人が使う。まさか、通勤通学に乗る人は居ないだろう。
 最後は、JR山陰本線の嵯峨嵐山駅。ここは、余が小学生のころは単純に「国鉄の嵯峨駅」だった。通学路にあるから、まざまざと記憶が蘇る~。京都駅や近郊の亀岡市に直行している、一種の動脈。当然京都駅経由の直行観光の人には非常に便利な駅だ。

 さて。
 以前、嵯峨野鉄道図書館ジオラマを造った。この現実の地図を眺めていると、もうすこしジオラマを精細にリアルに造りたいという思いがふつふつと湧いてきた。
 (と、この好奇心、意気込みこそが、「生」の源だな)

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