小説木幡記:江戸の桜(某所)
↑ 江戸桜某所(2013/03/26) By 寄贈・葛野図書倶楽部2001・初期御隠居
ごく初期の倶楽部関係者が、この三月末に江戸の桜を写して贈ってくれた。葛野図書倶楽部2001だけでなく、葛野赴任当時からずっと思い出してみると、余の見知りには関東で働く卒業生や、関東出身者が沢山いる。都から離れても、地元にもどっても、青年期初期の学生生活は良き思い出のようだ。と、このように余のごとく桜好きの者には、出歩き難い時期に写真が舞い込んでくるのは素直に喜ばしい。実はこの一週間、静養しておったが、春気配とともに快癒に方向が変わったのでほっとした。合掌。
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宇治や京都もようやく寒気を脱し、春だなぁとおもっていたら、今朝の東京からの某教授のメールでは、「ぶるぶると震えるような寒さ」とあった。思い立ってiPhoneで京都と東京の温度をみてみたら、
京都市 現在:7(8時半頃) 最高:18 最低:8
東京都 現在:7(8時半頃) 最高:15 最低:9
うむ、ふむ、予測の最低気温よりも、実質両都とも7度Cと低いのが、あらたな発見だった。
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近頃読んだ本では、ビブリア古書堂の事件手帳4/三上延、これが江戸川乱歩を扱った長編ミステリで、これまで3冊読んだ上での期待を裏切らなかった。また、買ったまま本では、いまさらながら(笑)、探偵ガリレオ/東野圭吾、をとりあえず入手した。東野さんの作品は数年前に白夜行が胸にずんときたが、あまりに暗く重く思えたので、その後ずっと読んでいなかった。容疑者Xはたまたま読んだが、世界評、日本評ほどには感動がなかった(笑:余の勝ってじゃね)。めくらましも、犯人の事情も、なにかと嘘嘘しくおもえたからかな。もとより、ミステリも、いやはや小説なんぞは嘘で塗り固めた虚言症の名人が造るものだから、それをして「あんさん、嘘でしょう」というのは、自動車に向かって「まだ飛べないよな」とケチつけるようなもんだ~。
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さて、四月は残酷な月だ。だからこそまた再び、生を愉しもうぞ。
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