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2013年1月31日 (木)

小説木幡記:本居宣長記念館の金印

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松阪・本居宣長記念館の金印・押印図

 一昨年夏(2011年)に福岡の「しかのしま資料館」を訪ねたときに「金印」についての思いをあらたにした。つまり、そこが「漢委奴國王」金印の発掘された現地島だったからだ。金印公園も整備されていた。この小さな島で巨大国家「漢」から授与された金印が発見されたことの事情は今ひとつよく分からないが、公園から博多湾や玄界灘を見つめていると、気分としてなんとなくそんな風景が浮かんできて、にんまり笑った記憶があった。

 ところが、余はすでに2007年に『金印偽造事件:「漢委奴國王」のまぼろし/三浦佑之』を読んでいて、その間の事情は十分に消化していたつもりだったが、志賀島に立ったときは三浦氏の説をきれいさっぱり忘れてしまっていた。ただし、この金印の押印が三重県松阪市の本居宣長記念館にあるという話だけはちゃっかり覚えていて、昨年の初秋に松阪に寄って、その押印図をしっかり確認してきた。

 人間の考えや行動は、なにかしら不確かなリンク構造で成り立っていると思ったね。それらが結合したとき、結合したことにまた新たな意味を見いだしたとき、人間の記憶の一部が次の知識欲や情感の源になるのだろう、な。

参考
  本居宣長記念館(公式)
  金印偽造事件(MuBlog)
  九州2011夏:福岡篇:志賀島遙拝……(MuBlog)

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