小説木幡記:年末
年末や大晦日や新年元旦でマヤ予言のようには~世界は動かぬが、人の心はなんとなく「今年はいろいろあった。さて来年こそは」と、まとめ心と変化心が生じるものだ。
余の一年はあわただしく過ぎ去ったが、それぞれに四季・毎月毎日、心に深く染み渡ることや体験があった。そしてまた晩秋から師走にかけては膨大な文庫小説を食べるように読みひたった。
ところで。
若年時と今とをふと思い比べてみたが、今の方が気楽だという思いは強い。余の場合は安定感がまして、焦りが減ってきたこの20年である。焦りが不安定感を強め、よくわからぬ辛さに縛られてきた、というのが実感だ。その焦りの多くは限られた時間の中で、あれもこれもいついつまでに達成したい~というまことに解き得ぬ無理難題をいくつも抱え込んだのが原因だった。
今は。
目の前にある時間を楽しもう。と、それにつきる。
さて、今日は近くの琵琶湖を眺めてくる。近江、琵琶湖は随分昔から、好ましい風景であった。
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