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2012年11月28日 (水)

小説木幡記:大河内山荘の春~秋

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 大河内山荘(嵯峨野・2007年春)

 今は秋なのに春の名園をしるしているのは、単純なことで、大河内山荘はこの10年の間に三度はおとずれているが、どれも春先なのだ。庭の結構はすばらしく、どんな物語もここから紡ぎ出せる予感がずっとしてきたが、それにしても春物ばかりで、秋物がない~
 秋は、想像にしておくか、来週あたりは京都も相当に冷えるから人もいなくなるだろうで、ついちょっとでかけてみるかい~。

 そこで、この写真をみていて施主の大河内傳次郎さんにちょっと言いたくなった。
 一つは、写真の右側を支えている細い柱だ。いかにも数寄とおもえるが、しかし不安定な気分にもなる。野趣たっぷりの野太い荒削り大木がどんと軒を支える趣向はどうじゃろうね、傳さんや。
 もう一つは、障子の下半分が硝子になって、寒い冬でも雪景色を愉しめる雪見の仕組みだが。これも全ての障子が雪見風になっているのは、興を削ぐな。せこせこしているような気になるぞ。そんなに外がみたければ、全部片寄せて寒空との端境をもたずに、せいぜい巨大な手炙りで暖をとって、熱燗で雪を愉しむ方がよかろうかな、傳さんや?

 いやいや、傳さんの山荘だから。それにもうおあいできないのだから、余の勝手な言いぐさだよ。
 しかし、こういう山荘に住んでみたいと思わせるのは何だろうね。
 浮世離れした清潔感かな。

参考
  Architectural Map (洛西の名園:大河内山荘)
  大河内山荘庭園(京都府観光ガイド)

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