小説木幡記:ぶらり、東大寺の金銅八角燈籠
国宝・金銅八角灯籠
東大寺というよりも大仏殿は何度も訪れている。最初は小学校での、あれは社会見学だったのか、30円という限定小遣いを持って行ったことがある。当時はいろいろな事情があったのだろう、見学日や修学旅行での持参物はすべて厳格な管理下に置かれていた。そこで、30円で買った物は、なにかしら金属製の大仏っあんの小さな置物だった。
と、そのときの記憶ではこのでっかい灯籠は何も残らなかった。多分参道の出店で何を買うか、それだけで気持ちが一杯だったのだろう。気にしだしたのは高校生になって、悪友達と奈良に出向くようになってからだ。そのころは、京都の三条京阪駅に近鉄電車が乗り入れていて、奈良の大仏やドリームランドへ行くには便利だった。悪友達はみんな余よりも大人びていて、高級カメラを持っていて、いちいち撮影する対象について蘊蓄を傾けていた。余はただそれを「ふーん」と聞くだけの、ちょっとばかし、脳天気な少年だったようだ(笑)。
少年、老いやすく、学なりがたし。
これからはデジカメとピタパもってふっと家をでて、京都や奈良や滋賀をもっと歩いてみよう、ぞ。
参考
東大寺
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