小説木幡記:詩仙堂の鹿威し
詩仙堂の鹿威し
カツーンと幾分高い音がする。現代のアンプやスピーカーなどないから、どこまで鹿を威嚇するかはわからぬが、古来日本庭園ではよく見かける。複雑なからくりには見えないから、作ってみたいと長年思い続けたが未だに手つかずだ。おそらく水の量と「ぎったんばっこ」のバランス問題を解決すれば、何とかなるだろうが、石にあたった竹筒がどのくらい佳い音をだすかは、難しい。庭園の要素としてしっくりした音を出させるのが、実験に次ぐ実験になるような~
以前にも鹿威しの写真を掲載したら、音楽系の出版社の目にとまり、掲載依頼があって同意した。別途天皇陵関係の写真なども同じく。写真はどこかの現地へ行く必要があるので、すぐには間に合わないのかもしれない。おもしろかったのは、京都大学の時計台を写したら、理工系の未知の助教から依頼があって、ご自身たちの研究室サイトの表紙に使われたようだ。その後は見ていないが、これはなにか狐につままれたような変な気分だ。時計台のすぐそばの研究室がどうして~あはは。
しかし鹿威しは~よく調べていないが、やはり京都などは社寺庭園が多いから、比較的にそこここにあるのかもしれない。気安く行きつけの庭園写真とおもっていたが、多少は地場の利かもしれない。話はかわるが、小堀遠州作庭もたくさんあるなぁ。
参考
詩仙堂
なお、鹿威し=僧都・添水(そうず)と考えておく。
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