小説木幡記:Nゲージという鉄道模型の佳さ
↑京福電鉄モボ101形”嵐電パトトレイン”(MODEMO製)
写真は最近も西大路三条で実車を見かけたが、平成24年限り走行する電車らしい。来年には観られないかもしれないな。
京都市の右京区を中心に走る嵐電は、余の思い出の電車でMuBlogにも時々登場する。
町々を点と点とではなくて、面として捉えたいとずっと思ってきた。しかし図書館や博物館、植物園・美術館などで面を覆い尽くすことは無理なので、相互を鉄道というリンク機能で結ぶことに考えがいたった。
その線路というリンク上を動く電車や汽車や新幹線は、時と場合に応じてさまざまな「図書館列車」に変身すればよいのだが、似合った電車、ぴったりの図書館列車はある。たとえば、日本から韓国、中国、中央アジア、トルコ~フランス、イギリスといった諸国を結ぶ鉄道なら、満鉄特急「あじあ号」のパシナのような列車が似合っている。
しかし余がひごろ散歩する右京区の嵐山や嵯峨野を、パシナが疾駆するのはちょっと似合わない。そこはやはり、嵐電が小気味よく走るのが一番なのだ。
そこでNゲージ。
頭の中で想像して、モデルをつくるなら小さな模型が一番ぴったりする。その模型でも、横浜の原鉄道模型博物館のように、1番(線路幅45mm)規格だと、価格も高く、ほとんど手作りになって大変だ。HOタイプもあるが、なかなか価格も下がらず、種類も少ない。現在の鉄道模型タイプだと、1/150と随分小振りだが、いわゆるNゲージと呼ばれている模型が一番手軽で扱い安い。
余は最近ずっとHOのDCCという気むずかしいタイプでジオラマを自在にプログラマブルに走る方策を考えておるが、ときどき疲れる(笑)。やはり、手軽なNゲージから、しゃれた模型を選び、それを小さなジオラマで動かすのが精神安定剤になることを知った。
Nゲージもよいものだ。特にMODEMOという会社の江ノ電や嵐電は、ますますお気に入りになってきた(笑)。
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