« 小説木幡記:背ごしと敗戦記念日 | トップページ | 古市の応神天皇陵 »

2012年8月16日 (木)

小説木幡記:身をよじらせた鮎焼きと国境紛争

Mudsc00176
↑鮎の塩焼き(鳥居本の平野屋)

 鮎の真骨頂は塩焼きだと思った。それほどに美味しいものだ。この鮎は串打ちして焼いたのだろうか、身をよじらせていた。そして思いの外に濃厚だった。川魚が淡泊なだけと思うのは間違いだろう。
 人によっては頭や尾をはずしたり、あるいは身だけむしって食べたり、あるいは箸で魚腹をついて尾から骨をするりと抜き去って、したり顔する者もおるが、余はこれらは笑止というか、鮎さまにもうしわけない、遊戯的食べ方だとかねがね思っておる。
 単純である。
 塩味が付いておるのだから、何もせず、手でつまんで一口でがぶりと口を閉じ味わい、しばらくして小骨を何度かかみ砕き、喉に通す。うむ、絶品なり。

 さて、連日近隣諸国との国境争いに日本國は追い込まれておる。
 これも政治家や官僚達の、才子才に溺れ、骨抜き妙技に眼を細める遊戯がはびこった結果だな。

 過日のロシア大統領の北方島上陸、つい先だっての韓国大統領の竹島上陸、さて昨日は中国・香港からの尖閣諸島魚釣島への上陸侵入と、四方八方日本國固有の国境は侵害されておる。

 言うても詮無いことだが、政治家はきっちり対応しないと、北海道も山陰も、琉球も、気がついたら異国の軍隊に占拠されていることになる。まさしく人類史はそういう歴史だったのだから、この100年で人類の根性が変わったなどと思うのが間違いだろう。日本の場合、海、つまり漁場と底に眠る膨大な資源とが絡んでくるから、近隣諸国が単純にナショナリズムや内政不備のガス抜きや、過去の恨みからそういうことをしていると、思うのも大間違いなのだ。明確な長期的な魂胆でもって、国境侵犯を繰り返してきた。

 これが多少ともじわじわしたものなのは、日本國が米帝(笑)と同盟関係にあるからと考えて良い。そういう仕組みの基盤は吉田茂や、岸信介や、歴代自由民主党の政権操作によって成し遂げられてきた。しかしどんな場合にも、長期の運用は問題が重なってきて、日本國民は数年前に、民主党にバトンを移したが~。これがとんでもない食わせ者集団というか、初代、二代にわたって失政に次ぐ失政。象徴天皇を政争に使い、一時期は米帝との同盟破棄まで臭わすこととなった。

 ところで日本國の軍事同盟は、米国民の税金で造られた強兵を金で買ったようなところがあって、突き詰めれば、日本國は国防すら、傭兵でしのごうとしてきた。傭兵だから、金さえはらえばなんとでもなると、自民党政権の深層と国民の深層は考えていたふしもある。しかしそれも人類史を見間違った唐変木な考えであって、そんな単純に金で安全をあがなえると思うのは、警備会社の宣伝に躍らされた金持ちの考えじゃ郎、脳。

 ということで。頭のよい政治家や官僚達は、実力のないプロ意識からか裏の裏をつこうと考え、はたからみるとろくでもない政局ゲームに遊び、官僚達は人事異動までの業績リスト作成で仕事をしていると自己満足してしまう。それはどこの国でもそうなのだろう。日本國だけがおばかさんだとは、そんな自虐には陥りたくない。

 単純なのだ。
 理念として戦争放棄は正しい。
 しかし理念が戦争をあおってきたのは、世界史共通の事実だ。戦争放棄するための戦争は、よくあるな。昔の共産主義国家は、悪辣な資本主義国家をこの世から抹殺殲滅するために武器をとった、いわば聖戦あつかいだ。つい最近のことなのに、みんな忘れておる!

 現実として、治安さだまらぬ弱肉強食世界で、丸腰で大きな國を維持しようと考えるのは、曲芸だし、破綻する。安全はお金だけではあがなえない。守る意志をもたないと、國は成り立たない。憲法をよく見直して、建軍の本義を識者は考えるべきだろう。

 その間、民は浮かれて、買い物やマネーゲームや、オリンピックやミステリや映画やお芝居やグルメにこの世の憂さをはらしておればよい。衆愚が衆愚でなくなったなら、政治家や官僚の出番がなくなるという恐ろしい真実に、今気がついた。
 ~選挙があっても、識者たる政治家が全員、ことの深層を把握していないと、だれが政治家になっても、亡国路線をまっしぐら、じゃ。怖ゎtaurus

 さて、鮎の塩焼きは美味しい。
 小手先の遊戯は不要だ。
 現実をきっちり見つめれば、多くの問題は解決する。

|

« 小説木幡記:背ごしと敗戦記念日 | トップページ | 古市の応神天皇陵 »

小説木幡記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22035/55325450

この記事へのトラックバック一覧です: 小説木幡記:身をよじらせた鮎焼きと国境紛争:

« 小説木幡記:背ごしと敗戦記念日 | トップページ | 古市の応神天皇陵 »