« 小説木幡記:平野屋の夏鮎 | トップページ | 小説木幡記:一の鳥居をみながら諦念と粘り »

2012年8月 5日 (日)

NHK平清盛(31)伊豆の流人:源頼朝

承前:NHK平清盛(30)平家納経:崇徳上皇の御恨
NHK大河ドラマ公式あらすじ

 このドラマでは、後白河上皇(松田翔太)の描き方が並たいていのものではない。不良、悍馬、シュール、パンク、まともな人とは描かれていない。
 その愛息が、清盛妻の平時子の実妹・滋子との間にできたのちの高倉天皇(80代)である。

 京都の蓮華王院(三十三間堂)は平清盛が後白河上皇に贈った寺と描かれていた。院は大きな喜びを味わい、息子である二条天皇の来駕を期待する。しかし天皇は訪れることもなく、世を去り、わずか2歳の六条天皇(79代)が継承する。

 今夜は、後白河上皇(父) →← 二条天皇(息子)と、平清盛(父) →← 平重盛(息子) の確執が天皇家と平家とで重ねながら描かれていた。

 皇統からみると天皇が至高であって、それを凌駕するものは神仏以外にはない、と考えている。だからこの時代の院政というのは、隠居爺さんが口を挟むようなもので、折々には機能し祭祀政道をただしたとしても、不規則なことだと思う。

 ところで。
 清盛が大納言になった。これは古代の武門、大伴家持が中納言だったことと比べて感じるところある。古代の大伴氏は政争に左右されず、天皇を守護する親衛軍であった。清盛は武士の世をめざし公卿となり、頼朝は伊豆に流されやがて鎌倉に武家政権を打ち立てる。

 現代。
 いろいろな国にあって、軍が政権を担い、政治を指導するところは、住みよくなさそうだ。軍が悪いとはおもわない。軍の機能を外れているから下手なことになるのだろう。
 {祭祀、現世(政治・経済)、軍事}この三つが上手に回転する国は、すみよくなると思う。清盛は、現世・軍事に力と工夫をつくし、祭祀については天皇や上皇に寄進・寄付することで安寧を招こうとしていたのだろう。


大きな地図で見る
伊豆の蛭ケ小島↑

|

« 小説木幡記:平野屋の夏鮎 | トップページ | 小説木幡記:一の鳥居をみながら諦念と粘り »

NHK平清盛」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: NHK平清盛(31)伊豆の流人:源頼朝:

» 平清盛 第31回「伊豆の流人」 [あしたまにあーな]
今回は、題名の上からも頼朝に注目されまくりの内容になるかと思いきや、平氏の様子、朝廷の様子も含めてバランスいい配分であったような気がします。ただし、前回からの前振り的な要素があまりないため、今回の内容が物語全体の中で一体どのような関係にあって、どのような観点で見ればいいのか視聴者としては混乱してしまったのではないでしょうか。 頼朝が有名で、いずれ平氏を破って鎌倉幕府を開くのは、誰でも分かることなのですが、清盛の生きる時代にあって頼朝がどのような状況の中で立ち振る舞っていたのかを把握している人は、自分... [続きを読む]

受信: 2012年8月 6日 (月) 00時05分

» NHK平清盛(32)百日の太政大臣:出世双六 [MuBlog]
承前:NHK平清盛(31)伊豆の流人:源頼朝 NHK大河ドラマ公式あらすじ  今回は平清盛の出世双六でした。  摂政、太政大臣、左大臣、右大臣、内大臣、大納言。  この階梯を摂政関白太政大臣の家系(と言った方がわかりやすい)である藤原家以外のものが手にするというのは、なるほど未曾有のことだったのでしょう。 ~  途中で、何もかもが後白河上皇が画策した流れで、その掌(たのごころ)の上で清盛が躍ってい... [続きを読む]

受信: 2012年8月19日 (日) 20時05分

« 小説木幡記:平野屋の夏鮎 | トップページ | 小説木幡記:一の鳥居をみながら諦念と粘り »