小説木幡記:ゆるい日々
暑さの中でゆるい生活を送っておる。
工夫に工夫を重ね、できるだけ宿題が生じないようにしている。もちろんその中には、宿題となるような課題はその発生時点で自動的に処理して、はじめから課題がなかったかのように振る舞う暗黙仕事も含まれておる。
ともかく、ひたすら文庫本を冷房の中で読むことに専念しておる。
本来は暑さ寒さがこたえないのだが、加齢による温度不覚知が数度に及ぶと知って、「暑い」やら「寒い」やらと騒いで温度不適応性にならないように努めておる。たとえば発汗温度が青年にくらべて3度高い(鈍い)となると、脳内血流も沸騰してから気付くような、危険下にある。
緩い緩い日々はしかしなかなかに快適だ。
世の中節電とかもうしておるが~~世間はこれまでずっと真夏で20度くらいにしてスーツ着て、それが社会常識だとほざいてきたアホな連中が、急にクールなんちゃらと横文字使い出しても、あほくさくって節電なんかやっておれん。
これも陰謀なのじゃ~(陰謀論人生観は結構普及しておるから、賛同者も多かろう)
余など、社会にでる前から、夏はステテコとチジミシャツと決めていて、真夏にスーツで固めた訪問者がいると露骨に「あんた、暑そうやな。今度来るときは開襟シャツで涼やかにしとくれ」と嫌みを言ってきた。
ゆるゆるにすると、なんか涼しいが。
昨日は、四条小橋付近の昼食で、汚い手でチャーシューを鉢面にまきちらし、もやしも汚い手で水に浸かったのをつかんでいれているのを見て、吐き気がしてきて、胃がもたれ~結局夕食は取らなかった。ええ歳こいたオジキが調理人同士でふざけながら、汚い手でラーメンを調理するなんて、ふざけすぎた爺さん達だ。
~
冷やした部屋で読書していて、なにかしら既読感がでてきて、2/3も読了して初めて「これ、読んだことがある」と気付いた。ちょうど禁煙中の2年前だった。ああ、おそろしい。
ゆるゆる人生にも多少、危なさがあるな。
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