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2012年7月 8日 (日)

NHK平清盛(27)宿命の対決:清盛の知謀

承前:NHK平清盛(26)平治の乱:清盛はまだか
NHK大河ドラマ公式あらすじ

 平治の乱は最初源義朝が優勢だった。後白河上皇と二条天皇を幽閉し、信西の首をさらし、内裏を占拠した。官軍としての大義をかざし、速攻で政治的なつじつまも合わせた。
 しかしそれに対応して、清盛は熊野詣から速やかに軍して六波羅にこもり、家老の家貞を通して首謀者の中納言・藤原信頼に恭順を示す名簿をさしだし、賊軍となることを避けるための手を打った。
 この頃すでに、後の木曾義仲も、東ヱビスの面目躍如か、公卿たちから「おぞましい」という声がでるほど、狼藉がはげしかった(と、ドラマでは描かれていた)。
 慌てた公卿たちは密かに六波羅の清盛を訪ね、「クーデターに巻き込まれただけ」と弁解する。

さて、清盛の知謀
 身内達には恭順、そして連夜の酒盛りをし、公卿達には密かな恫喝とともに、上皇と帝を幽閉から解くための手引きをさせる。公卿達は源兵達に酒を振る舞い守備を不能にした。
 そして清盛は帝を六波羅に救出すると同時に官軍となって内裏を取り囲む。兵3000とか。
 さらに重盛らにあらかじめげちしていたのか、乱きわまる寸前に一斉退却をし賀茂川まで東進する。これを追う源氏は、賀茂川まで来てあっけにとられる。砦らしきものがあり、すぐさま3000の兵があらわれ、弓矢を空に向ける。この段階で源(後日の三位)頼政は、清盛の策に諦めを見せ、義朝とたもとを分かち、兵を下げる。
 いやはや、平清盛は政治家だけでなく、軍を動かすことにおいても、優れた武人であったことをうかがわせた一夜であった。

みどころ1:源平ともに白兵戦だった!
 後になにかと公卿化し駄目になったと言われ続けた平氏だが、このころは、嫡男の重盛はじめ名だたる一門が、鎧兜に身を固め、自ら刀をふるっていた(と、ドラマの表現)。これが斬新に見えた。
 義朝と清盛の一騎打ちは、これは(笑)歴史がどうなっているのかはわかりにくいが、少なくとも平家一門、源氏一門が刃をかわした様子は、物語として自然に思え、描写としては目を見張った。

みどころ2:清盛と義朝の一騎打ち
 歴史的な事実がどうであったかよりも、現代有数の俳優のがんばり、ふんばり、熱演に頭が下がった。二人とも騎乗のまま刀を振り回していた。重そうな鎧兜をつけて、左手で手綱を引き締めて、右手で重い刀をふりまわす、……。なかなか、大変な事だし、危険な撮影だし、うむふむ感動したな。玉木さんも松山さんも男が数段上がったと思うよ(笑)。

みどころ3:絨毯矢?
 数百、数千人が束になって一斉に空に向かって矢をはなち、それが落ちてくるのを避けるのは至難のことだと、他の映画や小説でよく分かっていたが、今夜はその撮影や表現が実によかった。
 絨毯爆撃という言葉しか知らぬので、仮に絨毯矢としたが、これを防ぐには盾が必要だ。この時代の映画やドラマで、これまでのところ盾を上手に使ったものの記憶がない。
 中国映画では秦の始皇帝や、三国志関係で、陣形を盾でかため、そこに絨毯矢が降り注ぐのは記憶にあるのだが、……。
 今夜のドラマは、降り注ぐ矢を切り落とすリアルさがあったが、もしこれが史実なら、清盛には軍師がいたのかなぁと、と思ったね。

***
 さて、いよいよ来週は義朝の最期が描かれるのだが、これは悲劇悲惨だな。
 後世、三男の頼朝は、父を裏切り謀殺した男達を決してゆるさなかった。うむふむ。
 ではまた来週。

 いやぁ~大河ドラマって、本当に手に汗握りますな。

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