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2012年5月27日 (日)

NHK平清盛(21)保元の乱:一騎打ちと飛び道具

承前:NHK平清盛(20)前夜の決断:後白河と清盛
NHK大河ドラマ公式あらすじ

 保元の乱や、数年後の平治の乱の意味付けは、理屈解釈として横に置いておいて、今夜のドラマについて印象に残ったことをいくつか。

一騎打ち
 まずこのころは、集団戦の中に必ずモノノフたちの名誉と意気地をかけた一騎打ちがあったようだ。悪左府頼長も、信西入道も、お互いに孫子の兵法を説いて、お上の前で軍議をするが、しかし「一騎打ち」的な要素が入ることは、あまり気にしていないようだ。平家物語は、今後も平氏が滅びるまで、それぞれの一騎打ちを美しく描いていくが、いくつかの一騎打ちで、あたら命を無くしたり、無駄な足踏みをしたりして、戦の流れが変わっていった。

 清盛と叔父さんとの一騎打ちにはさすがに、海賊上がりの兎丸一統がじれて、ついには丸太を積んだ荷車で門をやぶるという破城攻撃に移ったが、このころの武士集団における倫理的というか美意識というか、その背景は何だったのだろう。平安時代末期に儒教はもう入っていたのか。まさか仏教精神から一騎打ちの名乗りをしたとも思えない。これは宿題だな。

飛び道具
 幼児のころ、鎮西八郎為朝のことは私にとって憧れだった。
 ものすごい強弓、鏑矢(かぶらや)、敵の船のどてっぱらにさえ穴をあけて沈めてしまうほどの超人的な弓矢。
 今回のドラマで、鎮西八郎為朝(橋本さとし)の造形は出色と言ってよい。最初に見たときは「モンスター」と本気で思った。いろいろ工夫をしているようだが、それにしても俳優というのは何にでもなれるものよ、と感心した。

 その弓矢だが、狙われたら「おしまい」という恐怖感があった。
 戦はこわいものだ。

それにしても後白河天皇(松田翔太)
 まあなかなかによいせりふをいかにも高貴な方として武士達にかたりかけ、所作も優雅で、なお摂関家とはひと味ちがったわかりにくさを残すところに、妙があった。今回の配役はどれもこれも収まりがよいが、中でも後白河天皇は実に楽しい。

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鉄道模型のPC制御:(11) 閉塞区間の構成:BDL168とRX4との配線について

承前:鉄道模型のPC制御:(10) 半径15センチのHOやDCC

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↑ロコネット・ケーブル配線

11-00 概要
 日本で流通しているDCC関係システムのうち、老舗のヨーロッパ系は別格として、アメリカのデジトラックス社のものが著名である。本シリーズも、おもにそれを対象にしてきた。もちろん、ディジタル制御に優れたシステムはメルクリン社のCS2(Central Station 2nd)など巨大で充実した世界がすでにある。そのことは稿を別にするとして、ここではデジトラックス社の良きにつけ悪しきにつけ中核となるシステムの構成部品として、BDL-168 &RX4についてその具体的な配線のメモを残しておく。この二つは、車両の線路上での位置情報をPCと送受信するための部品で、この装置によってPC自動制御が可能となる。
 しかしその複雑な配線は利用者に委ねられた部分が多く、私にとっても後日のためにメモが必要になる。

 BDL-168は、あらかじめ線路を分断し、数個~16個の閉塞区間(セクション)を作っておけば、個々の区間に電力を供給し、かつ制御信号を送り、また車両在区検知の信号を受け取る。
 そういう機能を持っている。
 RX4はRX1が4つ連動し、RX1は一つのゾーン(4セクションで構成)にいる車両の情報を受信するシステムであり、通常はRX4でA、B、C、Dと4つのゾーンを検知できる。すなわちどのゾーンにどの車両番号が居るのかがわかる。
 この車両在区検知と車両情報を得ることで、どの列車がどのゾーンにいて、そのセクションはどこかということがPCで確認できる。JMRIシステムでは、Jythonというスクリプト言語を用いて鉄道模型の自動運転つまりロボット化を達成しているが、そこにはデジトラックス社のBDL-168 & RX4を比較的容易に操作するサービスが含まれている。

 ここで「配線」と断ってそれを細かく記録する事情は、デジトラックス社が外見上では未完成と思えるような仕様にもかかわらず、優れた機能を持った部品を利用者に提供しているからである。BDL168もRX4も無骨で、日本では「商品」として通らないような形態と組み込みの難しさを持っている。しかるに、その機能は十分に果たされ、完成度が高い。それが、「良きにつけ、悪しきにつけ中核となるシステム」と記した理由である。要するに、配線という手技やそれへの習熟がないと、難しく時間がかかるのが、現在(2012年春)のデジトラックス社が提供する在線検知システムである。

 本稿では実際の配線を敷設し確かめることで、鉄道模型のPCによる自動運転の基礎を確認する。手技の巧拙は考慮していない。ただし、完全に稼働する。(また、JMRIなどでのPC制御は別項としてあらためる)

11-01 自動運転システムの全体
 ここでは全体の構成について述べる。各小写真を左クリックすれば拡大写真と詳細説明が提示される。
 自動運転システムの全体と記したが、そのハードウェアの要素には、

   PC (JMRIなどで列車制御する統合システム:無料。Win, Mac, Linuxで共通に稼動)、
   PR3 (PCとDCC装置の接続:デジトラックス社製品)、
   DCS50K (KATO社が日本風に改良したデジトラックス社のDCC装置)、
   BDL168&RX4 (在線感知、双方向通信:デジトラックス社製品)

の4つがあり、PCはUSBでPR3と接続している。PR3はロコネットケーブルでDCS50Kにつながり、DCS50KとBDL168ともロコネットケーブルで接続している。RX4はBDL168のAUX2ソケットに直結している。

 実際に線路に接続している部分は、在線感知からは独立したポイント部分へのDCCフィーダー線直結と、各閉塞区間にはBDL168からのセクション出力線の2系統に別れる。

BDL168 01 ロコネットケーブル配線
BDL168 02 PC自動制御装置と閉塞区間
BDL168 03 PC接続機器のPR3
BDL168 04 DCS50K(DCCのコントローラ)

 ↑写真はすべてロコネットケーブル(6極4芯・ストレートのモジューラーコード)の接続状態を説明するためのものである。
 右から二つ目がPR3で、本稿ではPCとDCCシステムとをUSB接続するために使っている。
 左からの2枚写真は、ともに中央にA4判透明ケースにPR3、BDL168 & RX4をまとめて仮設置している。すべてビニールテープで貼り付けただけだが、見栄えは別にして、それぞれが軽量なので問題はない。ただし後述するRX4の4つの相互位置は5センチ以上は離すなどの制限がある。混乱しがちだが、USBとロコネットケーブル(説明のために白と黒に区別した)の関係は以下にようになる。

 PC~(USBケーブル)~PR3~(ロコネット白)~DCS50K~(ロコネット黒)~BDL168&RX4

11-02 閉塞区間を作る
 鉄道模型を自動運転するには、列車に関するレール上での位置情報(および車両情報)を得なければならない。たとえば、博物館前で停車させようとするとき、どこが博物館前かを列車に自動指示するには、内部的には線路の「セクション5番が博物館」「セクション9番が図書館」「セクション1番が中央駅」というような取り決めが必要で、しかも目的の列車が今どこのセクションに進入したか、出て行ったか知る必要がある。

 デジトラックス社のBDL168はこのセクション(閉塞区間)を一個で最大16セクションまで作ることができる。よってその16本の「電力&信号線」をレールにつなげて、ひとつひとつを管理出来るようにする。各区間が独立した制御対象となるには、区間を電気的に独立したものとするために、レール両端を絶縁ジョイナーで接続する。本稿では、片側レール(外周線としておく)に絶縁ジョイナーを設置し、内側レールは全周で共通に扱っている。

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↑閉塞区間への電力供給と信号送受

 KATO社のユニトラック(レール)は一般的な電力供給ジョイナーも、黒の絶縁ジョイナーも大型で扱いやすく差し替えも容易なので自由度が高い。本稿ではその性質を重用し区間箇所や範囲をいつでも変更できるようにしている。また接続にはKATO社の様々なコード類を用い、随時セクション番号を変えられるようにしている。
 以下の各写真はクリックすると拡大写真と説明が出る。

BDL168 05 コード類
BDL168 13 閉塞区間への電力+信号
BDL168 14 センサーの配線(電力+信号)
BDL168 15 青白・配線の分岐

 ポイント区間は別扱い

BDL168 06 ポイント独立電源について
 ポイント部分は一般に在線管理が難しく(検知が不確かな信号になる)、セクション対象とはしない方がよい。しかしセクションとすることで電力も供給しているのだから、セクションからはずす場合には別途独立した電源を必要とする。
 本稿ではKATOのDCS50Kを中心に構成しているので、この電力はDCS50Kの出力・青白フィーダー線で供給している。この青白線は、BDL168からのセクション線とは異なった、純粋にDCC電力・信号線である。写真で明確なように青線を全周共通レールに接続し、白線はポイント部分を独立させたギャップ区間につなげている。
 ポイントの数だけ必要となるので、フィーダー線は分岐ソケットを使って配電することになる。

注記
 DCCの制御対象となる電動ポイントは、KATO HOユニトラックポイントの、手動ポイントR490(右、左)にDCCポイントマシン(左右・29-098, 29-099)を付けている。取り付けは容易で、動作も安定している。
 このDCCポイントマシンは、通常DC用のポイントマシンに比べて、高価で店頭流通は希だが、扱いやすさに優れている。

11-03 BDL168・44ピンソケットへの配線
 先に触れたが本稿は「配線」に重きを置いている。本来ならば、自動運転の核はプログラミング諸言語を用いて一定のアルゴリズムを構築し、対象モデルの動きを「物語」として記述することにある。
 しかしそれを実現するには、周知のように閉塞区間を作り、その電力・信号線を物理的に整理整頓する必要がある。BDL168の場合、その部分をすべて利用者のハンダ付けを含んだ配線に委ねている。そしてその配線は、一般に複雑と言って良い。

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↑44ピンソケットへの配線

BDL168 07 44ピンソケットへの配線
BDL168 08 BDLの配線全体図
BDL168 09 44ピンの接続マニュアル

 ↑3枚の写真の左はKATOのアダプターコードの金具を用いて上下ピンを一括してハンダ付けしたもの。右端はBDL168マニュアルによってピンの上下関係が図示された部分である。上下のピンを通している様子がわかる。
 真ん中の写真はBDL168配線の全体図で、下方にはDCC電源と制御を兼ねたDCS100がある。本稿は代わりにDCS50Kを用いているが、ロコネットケーブルの配置は同じで、[Zone Common]のRAIL-Aが白線、[Detection Common]のRAIL-Bを青線に変えている。

11-04 RX4の設定
 デジトラックス社のRX4とはRX1が4つあると考えれば分かりやすい。
 そのRX1とは、デジトラックス固有の「トランスポンディング」とよばれる列車情報採取を行う部品である。一般にはBDL168の4セクションをひとまとめにして1ゾーンとしてあつかい、そのゾーンの上にある列車IDをRX1が返してくる。それをPCで使えば、列車の状態がよく分かる。BDL168が持つ在区間検知はどこかのセクションに列車が居るかどうかであり、トランスポンディング機能は、それがID何番の動力車かがわかる。
 そのRX1が4つあって、RX4で、合計でA、B、C、Dの4ゾーンまで識別できる。

BDL168 10 BDLとRXとの全体実写
BDL168 11 RX4のゾーン
BDL168 12 RX4の配線、その注意

 ↑写真の左端は、BDL168の回り四隅にRX1がそれぞれテープで固定されていることがわかる。RX1の表札を上向けにした位置での丸い穴を、感知線(と呼んでおく)がBDL168の特定ピンから出、穴の下から上に通り、その線は他のRX1感知線と一緒にまとめて(コモン)、DCS50Kのフィーダー線のうち、白線として扱われる。これはDCS100の場合はRAIL-Aへの接続になる。

 ↑真ん中の図はRX4のマニュアルの一部で、RX4からの8本コードをBDL168のAUX2に接続する説明の為である。写真や図の説明文ではAUX1に接続されているが、BDL168の場合にもAUX2接続が妥当である。(ロコネットの状態を見ると、AUX1接続の場合、E~ゾーンが表示される。BDL168を2つ接続して使ったときには妥当だが、一つの時にはAUX2がよかろう)

 ↑右端図は、RX4の4つのゾーンを注意深く敷設するための注意書である。まずRX1とRX1とは最低でも5センチ以上離しておく。これは相互干渉を避けるためである。次にゾーン毎の配線の色分けがある。
   Aは、茶+赤色
   Bは、オレンジ+黄色
   Cは、青+緑色
   Dは、灰+紫色

11-05 まとめ
 以上の配線によってBDL168 & RX4は動く。その様子や制御については別項とするが、JMRIでのテストは、LocoNet監視窓を開けることで、動力車が各セクションに進入し、退出することが画面でわかり、かつ動力車のIDが表示される。
 (動力車のIDを得るには、主にデジトラックスのデコーダーを用い、それがトランスポンディング機能を持ち、かつCV61の値を02にするという条件がある)

 配線で留意したのは、30W程度の小電力ハンダと、押さえの効くピンセットと、絶縁チューブ、絶縁テープを用意した。また、KATO社のコード類を多用し、ハンダ固定するにしても、接続ケーブルなどの多用によって後で自由にセクション番号を変えられるようにした。
 また44ピンへの上下接続はKATOの(24-843)アダプターコードを使って隣接ピンとのショートを避けた。
 私が参考にできた配線図や実写にはDCS100を用いたものが多く、DCS50Kでの青白フィーダーとRAIL-AやRAIL-B接続の理解に手間取った。現在はでは、DCS100でのRAIL-Aを白コード、RAIL-Bを青コードに設定することでテストは完了した。

参考サイト
 多数のサイトを参照し、深謝する。配線に関する主なものを掲載する。

 @ ホビーセンターカトー
 @ DCC普及協会
 @ CaldiaのDCC Room
 @ JMRI
 @ Digitrax, Inc.

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2012年5月20日 (日)

NHK平清盛(20)前夜の決断:後白河と清盛

承前:NHK平清盛(19)鳥羽院の遺言:誰もが大将の悲劇
NHK大河ドラマ公式あらすじ

復習:保元の乱
 保元乱(1156)と平治乱(1160)とは、MuBlogでも何度か記したが、なかなか複雑な戦だった。Muも半世紀も前に、日本史の大学入試では、このあたりのことをしっかり頭にたたき込んだが、すぐに忘れる。要するに、保元乱では平清盛と源義朝が味方勝ち組になって、平治の乱では平氏が源氏を打ち負かした、ということだ。
 そこで復習を再度重ねて、以前のメモを掲載する。

A:天皇家
  ○後白河天皇(松田翔太)+信西入道(阿部サダヲ)+美福門院藤原得子(なりこ)(松雪泰子)
  ●崇徳上皇(井浦新ARATA)→讃岐で憤死。
   注記:日本三大怨霊のお一人。菅原道真(天満宮)、平将門(神田明神)、崇徳上皇(白峯)のお三人。
B:摂関家
  ○藤原忠通(堀部圭亮)
  ●藤原頼長(山本耕史)
C:平氏
  ○平清盛(松山ケンイチ)
  ●平忠正(豊原功補)
D:源氏
  ○源義朝(玉木宏)
  ●源為義(小日向文世)+源為朝(橋本さとし→鎮西八郎為朝とよばれ有名。)

みどころ・身内の分裂
 源氏は父の為義と息子の義朝とが別れて戦う。この前にも、父・為義は源氏の宝刀「友切」をめぐって親子喧嘩をしていた。平氏は統領の清盛と、叔父の忠正および弟頼盛とが、不穏な雰囲気で、ついには忠正は崇徳上皇がたに付く。
 このあたりの史実と虚構と事実と~いろいろ難しい。源氏は憎悪のかたまった父子喧嘩の結果とし、平氏は反目はもとからあったが、家名を残すための方法論として忠正離脱を解釈していた。
 残された記録も、文字にのこったものと、当人達が移ろいゆく情勢の中で瞬間瞬間に判断していった内情は、やはり闇の中に溶けているだろう。つまり、ようわからぬことが多い。

みどころ・後白河天皇と清盛
 松田と松山の両イケメンの勝負場面はなかなか充実していた。
 つまりは、後の後白河法皇と平清盛との確執で平安時代が終わり、鎌倉幕府に移っていく、その両雄の対決だった。
 で、よい場面であった(笑:書き記すまでもなく、おもしろかった)。

みどころ・西行
 西行がほんの少し出てきたが、もう少し狂言回しのように頻繁にでてもよかろう。

 また来週が楽しみだ。

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2012年5月13日 (日)

NHK平清盛(19)鳥羽院の遺言:誰もが大将の悲劇

承前:NHK平清盛(18)誕生、後白河帝:青墓の宿
NHK大河ドラマ公式あらすじ

 優れたリーダーがいないと、だれもが「われこそは」と思う様になるものらしい。政治、経済、日常の世界でもよくあることだ。だれでもが大将になり得ると思い込ませる所に悲劇が生じる。実は義朝のこともその中に含まれる。リーダーこそなにかの成り行きで自然に成って、しかる後に自然にそのリーダーが秘められた力を発揮し始めるのが、一番波風が立たないと思った。リーダーを造るのに民意とか民主主義は似合わないな(taurus)。
 清盛の場合は、ドラマによると英傑・平忠盛の強い後継者指名によって成った所に強みがあった。これは長子相続だが、世界には末子相続もある(モンゴル)。

 今読み終わった大江戸の剣豪小説というか、江戸物では、徳川八代将軍吉宗が、なぜ御三家筆頭尾張をさしおいて、しかも紀州の部屋住み三男坊がなぜ? という陰謀・謀略を鮮やかに描いておった。後白河天皇が位に就いたのも、吉宗が紀州から出てきて将軍になったのも、「理」の狭間に、つまり隙間があって、そこに時空がぽとんと落ち込んだことで新たな展開になったと思うわけだ。

 さてそこで、ドラマは入り組んでいて登場人物の心理がいまひとつつかみきれない。それはあたりまえで、みなみながあらかじめプログラミングされているわけではないので、ちょっとした風のそよぎで心が変わり行動が一転する。鳥羽法皇、後白河天皇、崇徳上皇の三者の関わりは、だれがかんがえても理屈では理解できないところがっあって、そういう部分を信西入道が上手にさばいていった。

 信西(阿部サダヲ)、後白河天皇(松田翔太)、鳥羽法皇(三上博史)、崇徳上皇(井浦新)、源為義(小日向文世)、源義朝(玉木宏)、藤原忠実(國村隼)、忠通(堀部圭亮)、頼長(山本耕史)、平忠正(豊浦功補)、……。と男優ばかり上げてもうしわけないことだが、この人物達がちかごろめっぽう光ってきた。というか、のりにのって、そこに俳優がいるのではなくて、まさしく上皇や法皇や頼長が話しているという濃い雰囲気になってきた。
 大河ドラマの佳さだと思う。5月頃になるとなにか劇中で俳優に憑依があるのだろう。これは過去にもいろいろあったが。このたびも強烈に味わっている。
 で平清盛を上げなかったのは、悪い意味じゃなくて、この人は特別だから外した。

 信西は意外なほどにぴったり収まってきた。最初はふざけすぎに思えたが。
 源為義は、このいじいじした役柄は実に、本当に実に当たり役だと思ってみている。
 義朝の陰惨さはリアルすぎておとろしい。
 そうそう、藤家の父と兄弟間の確執は、まさにこうだったんだろうと、納得。

 というわけで、今夜は物語のスジとか、理屈とかは分からなかったが、俳優達の迫真には感動してあっというまに終わってしまった。また来週も楽しみだ。

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2012年5月10日 (木)

洲本市立図書館

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↑明治・大正レトロ街(旧・鐘紡洲本工場跡)

 この年(平成24、2012)の2月に四国を走って、淡路島経由で帰路についたとき、洲本のレンガ街が印象深かったので、写真を残しておく。
 中でも市立図書館が随分気に入ってしまって、しばらく中を歩いて座ってみた。人とは理屈だけでなく感性で動くところが多々あって、どこが、どうして良いのかとは、すぐには答えが出なくても、ただそこに居るだけで気持ちが良くなった。洲本市立図書館はそういう図書館だった。もちろん旅人の一過的印象と、そこに住んで居る人達の気持ちとが一緒になることはまれだが、「よい感じ、雰囲気」という印象はずっと消えないと思った。
 そしてまた図書館単体での優劣だけではなくて、その場の全体にも意味がある。私は以前から、明治や大正調の雰囲気が好きだったが、多分「煉瓦造り」に惹かれるのだろう。図書館は、そんな煉瓦造りの町並みの中に、ひっそりとあった。

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2012年5月 8日 (火)

小説木幡記:宇治川上流をながめて、旅のまとめ

↓朝霧橋から宇治川上流を眺めた。
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 宇治神社参道前近くから架かる朝霧橋とは、中の島を挟んで、橘橋を渡り平等院に繋がっている。その橋の中程から上(かみ)を眺めて一枚撮した。宇治川といえば余の心の景色にはこの情景が刷り込まれている。高校生くらいから宇治に通い、20代はバイクで本当によく走った。当時は天瀬ダムにレストランもあって休憩出来たので、そのまま宇治橋に戻るか、あるいはずっと走って瀬田の琵琶湖に行った。
 そうやって「走る、走る、動く、動く」思い出が一杯なのに、結局心の中にはこの風景が「宇治」と言った途端に浮かんでくる。人間の記憶とは、本当に面白いものだ。

 ということで、旅のまとめと言っても、実は過日思い立ってカメラをもってぶらりと電車に乗って、宇治橋に立ってそれから蕎麦をたべて、景色のよい喫茶店から外を眺め、そいで中の島、塔の島をぶらぶらして対岸にわたり、平等院にお参りすることもなく、そのまま宇治橋にもどって、やはり京阪電車に乗って帰宅した。と、気楽な散歩のメモに過ぎない。

 さて、次は。
 実はこの間、黄金週間、銀色週間(黄金よりも身近にしたいのは銀色だな)に乱読し、乱歩し、乱写したのだが、どうにもまとめる気力が少なくて、こころはJython、Pythonのきらきらしいコーディング姿や、あるいは物語と歌の幻影にときどきはまり込み、かくいうMuBlogに手を付ける余力がわかぬ。

 しかし、次は。
 予定では、二月頃に歩いた四国や淡路島のこと。
 DCCのプログラミング世界どっぷりの、久しぶりのアルゴリズム構築情景。
 琵琶湖に浮かんだミシガンや、またしても近江八幡の近江牛。あるいは、
 嵯峨野、大覚寺、嵐山とくると、落柿舎や嵯峨小学校の情景~
 嵐電で四条大宮から乗車して嵐山に着いた時はなだそうそうだね。
 嵯峨小学校を写したときは足がそのままくずれおちそうになった。
 (ああ、余の人生が滅びていく、とな)
 ~
 なにからなにまでblogとはついに私的想念の掴みと描写につきるのう。
 再見

追伸
 ところで嵯峨野の竹藪道だが、なかなか良いものだな。以前、写真にもとってみたが、ただ空を眺めているだけで、竹の音が聞こえてきて、気持ちが良くなる。(ああ、幻聴だよ(笑))

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2012年5月 6日 (日)

NHK平清盛(18)誕生、後白河帝:青墓の宿

承前:NHK平清盛(17)平氏の棟梁:源平の違い、明暗
NHK大河ドラマ公式あらすじ

 後にこの時代の「大天狗」と言われるまでになった辣腕の後白河天皇が、複雑怪奇な皇位継承手続きを経て生まれた不思議さが今夜のドラマによく現れていた。当初は崇徳上皇の息子さんが挙がり、次の候補者として、雅仁親王(鳥羽天皇第四皇子:松田翔太)の息子さんが候補に挙がっていたが、信西入道のセリフにあったように、父親を差し置いて息子さんが帝位に就くのはおかしいと言うことで、いささか評判の悪かった雅仁親王が後白河天皇として即位された。雅仁親王は今様好き、つまり芸能好きで、今夜の紀行にでていたように美濃青墓宿(岐阜県大垣市)から芸能人を都に呼んで習っていたようだ。

↓岐阜県大垣市青墓町

大きな地図で見る

 今夜のドラマも面白かったので、それはそれとして(笑)~本筋とははずれ美濃青墓宿についてすこし考えて見た。NHKの紀行では「円興寺」の近辺に遊女達が住まいしていたと説明があった。傀儡子(くぐつし)達の宿というタイトルで興味深いサイトもあった。
 で、なぜこの青墓に興味があり、そしてまた上記サイト参照をしたかというと、以前『風神秘抄/荻原規子』というファンタジーに大いに感動したのだが、その中に青墓が印象深い所として描かれ、その地での登場人物達の経緯があって、ずっと記憶に残っていたわけだ。小説の中では妖艶と陰惨と神秘のまざった歴史ロマン地名としていまでも思い出すことがある。
 今夜のドラマでは、道道の人達、くぐつし、大道芸などがそれらしく描かれていて、これに幻術が加われば最高とも思ったが、まあ、よかろう。面白かった。

追伸
 最近のドラマ評で出色と思ったのは、近在の人の意見だが、「今年の大河は、清盛と時子という至極明るくまともなペアが手を取って、濃すぎる異様すぎる:鬼か蛇かとみまごう朝廷、貴族、源氏、平安時代という、魑魅魍魎に溢れた世界を切り開いていく、RPG」。と、そういう視点に見直せば、さらに興がつのる。

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