小説木幡記:宇治の蕎麦処(しゅばく)
単純に宇治とか宇治橋だと、三重県のお伊勢さんに同一地名があって、混乱する。この宇治は京都府宇治市の宇治橋だ。その東詰、小道を少し川上に向かって歩くと左手に「しゅばく」という蕎麦処があって、そこの「辛みおろし蕎麦」をいただいた。値は丁度千金。開店(11:30)と同時に入ったが、すぐに満席になった。平日のことだ。
お酒もそろっていて、酒好きの関東の諸友を案内したら、喜んでくれるだろう(笑)。
関東風というか、現代江戸風なのは、暖簾を軽く押しのけ、着流しでざるを一枚、シュワシュワと喉に通し、ついでにヱビスビールをクククと飲んで、さっさと店を後にするよい男、ちゅう風情だな。関西の男だと、ちょっと映えない。
さて。
大体、料理におろしがそえてあると余はいたく感動する。特に辛みおろしの蕎麦はたまりませぬ。もう、それだけで極楽往生できる。
と言うわけで、十割蕎麦とかいう意味や意義はあまり分からぬが、特に京都の冬の辛み蕎麦は、絶品だ。もちろん、このお店「しゅばく」でも堪能した。宇治はよいところだ。
| 固定リンク
「小説木幡記」カテゴリの記事
- 小説木幡記:楠木正成のこと(2013.06.07)
- 小説木幡記:腰痛と信長(2013.05.28)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント