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2012年4月29日 (日)

NHK平清盛(17)平氏の棟梁:源平の違い、明暗

承前:NHK平清盛(16)さらば父上:保元の乱前哨戦
NHK大河ドラマ公式あらすじ

 このドラマでは、清盛は実直な息子では無かったせいか、忠盛が棟梁として責任を負っていたことを初めて知って、面食らったようだ。各地に点在する多数の所領の監督や、(密)貿易のことや、種々の約束事が、新たに棟梁となった清盛の前に一度に押し寄せてきた。つまり、次々と判断を求められてきた。

 また時子さんも一族、家のことを一挙に束ねるのは難しく、象徴的に一族の宴の用意に失敗した。
 ところで。
 このことは今になっても、世をすねたような私にとっても、若い人達に厳しく伝えることのひとつに「宴の準備、運営」がある。数名から数十名の宴会などは、世間で働いていると時々その運用を幹事としてまかされることがある。これは場数を踏む必要もあるが、場所、日時、会費、料理、席次、挨拶や乾杯や〆の音頭とり、タイミングと、まるで結婚式場披露宴会場の裏方のような仕事が発生する。しかし、これを素人でもちゃんとできるようにしておかないと、折角の宴席がノリのない、間の空きすぎた、どうしょうもない時間の空費になってしまう。披露宴のようにプロの人達の企画や司会者を採用するわけでもないところに盲点があって誰かがしなければならない。そのときたとえ「たいこもち」と言われようと、人の集まる席をおもしろおかしく維持するには、若いうちから「練習」した方がよい、ということだ。
 失敗するとは、たとえば自分の好みだけでいくと、壮年者のあつまりに、甘ったるいカクテルばかり用意するようなものだ~。一家言もつベテランにスピーチする機会をはずしてしまうと、あとあとまで禍根が残る。だから、普通の仕事以上に幹事は重責なのだ。

 と、急に論調が変わったが()。
 先妻と後妻と、その子ども達の扱いは、男子たるもの最初からわきまえておかないと、悲惨なイジメや子殺しに発展する危険性があるな。
 だから、今日の清盛の棟梁就任のことは、人は時には自分の立場を自覚し直す必要があるという教訓だな。

 いろいろなエピソードは、それぞれが面白かった。
 そして家族愛に包まれた平氏、骨肉相争う源氏。その対照がますます明確になってきた。鎌倉幕府は源頼朝が開いたが、あっというまに北条氏に乗っ取られてしまった。その遠因は、暗さにあったのかな(笑)。いやもちろん、平氏もやがて、西海に没するわけだが、なんとなく最後まで一家心中したような連帯感があったな。

追伸
 またまたこのドラマの視聴率問題が話題にあがっていた。
 で、毎回毎回楽しく、あっというまに45分が経ってしまう私には、「なぜ、ケチをつける」と、心底わからなくなる。表現や展開において近来まれな出色のドラマだと、私はこころから思っている。
 もう、現代の視聴者はよほどけばくてばかばかしいドラマにしないとついてこないのか。そしてまた日本史など聞いたこともない人が視聴者の大半なのだろうか。

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受信: 2012年5月 6日 (日) 20時24分

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