小説木幡記:雑記帳
1.ガソリン
1リットルの価格がセルフサービスでも150円を超えた。どんどん値上がりしてきて、ますます高額商品になりそうだ。自分のことは月に2~3回の給油だから、なんとかしのげるが、営業の人とかパトカーとかはガソリン車だろうから、困ったことだ。
タクシーはLPガスらしいが、ついでに値上がりしているらしい。
2.ミステリー
アイアンハウス、この上下文庫を先週、素早く読んだが、どこかの書評にあったとおり、一気読みしてしまった。兄弟がいて、兄はタフ・敏捷・おとこまえ・くそ度胸と暴力的ヤクザ的なヒーローで、弟は繊細きわまる・心が病む・芸術家、という設定で、二人は双子ではないがよく似た顔つきで、離ればなれのまま成長した。
弟は、上院議員の養子なので、何不自由なく湖さえ中に在る4000エーカー(16平方キロだから、正方形だと4km四方の土地。広い!)もの土地で育ってきた。彼が書くファンタジーは世界中で売れている。
他方、兄のマイケルは、……。ものすごい隠し資産や武器を隠れ家に持っているが、それは育ててくれた親分に忠実、かつ親分の息子以上に大切に育てられたことと、マイケルの悪行(笑)のたまものだった。
この兄弟を挟んでさまざまな道行きがあるのだが、それは読めば分かる。
読んでいて思ったのは、超超といえるほどの大金持ち世界と、悪臭ただよう生ける屍がうろつく超超貧民世界との対比がわかりやすさをもたらしている。くっきりしすぎだが、疲れているとき読むには良薬だな。
それとさすがに謎解きも超一流話である。伏線はたしかに幾つも貼られているが、コントラストに幻惑されて、事の真相がなかなかつかめなかった。
ともかく、面白い。
3.鉄道模型の宗旨替え
宗旨替えというても、この半年くらいのことだが、できるだけ単純、あっさり世界を求めるようになってきた。30x36x10センチの四角いスチレンボードの塊に、上面だけコルクシートを貼り付けて、側面を黒や緑の幅広ビニールテープで巻しめる。
できるだけ石膏や紙粘土やを使わず、彩色もしない、そのままスッピン。
この簡易土地に(36x30=108平方センチ)R140ミリ楕円とポイントの引き込み線で鉄路をつくり、図書館らしい市販の公民館や教会ミニチュアを置き、モデモ社の「嵐電」シリーズ車両を走らせる。
余は嵐山・嵯峨野で育ったので(幼稚園前~結婚直前まで)、よくつかった嵐電を図書館世界に組み込みたいわけだ。しかしその頃の記憶では、図書館といえば嵯峨小学校の図書室しか覚えていない。
嵯峨野高校では司書教諭の先生や図書室や先輩の姿をおぼえている、……。
4.日常
昼間に卒業式があった。祝辞もあった。
仏陀が言われた、老病死の苦に余も深く考え込んだ。いずれもますます身近なものになってくる。その中で安定した生を生ききるのは、根性も必要だな(笑)
東北でも葛野の学生、卒業生が行方不明になったり、難儀の中にいる。そういう話を肉声で聞くと、TVニュースとは異なった情感に包まれた。まことに、大変なことだったのだ、と。
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