小説木幡記:まだまだ駆け足
例年のことだが、天皇さんのお誕生日前後から、余の現世様子もいろいろ変化を来してくる。来年四月からの準備をもう始めないと間に合わなくなることが多く、たとえば授業内容は担当分を全部整理整頓して送付しなければならない。例年は昨年のを使い回しする部分が多く気が楽だが(講義内容の部分的な抜き差し、前後入れ替え、他科目との調整程度)、来年は新科目が増え、これまで通りには行かなくなったので、なかなか神経を使う。
大学生活は大体の予定が一年前に決定していて、行事や会議日まできちんと決められている。委員なども単年度では終わらず継続が多いので、いろいろある。勿論、授業時間割や担当は、だいたい前年の秋口には決定している。~ということで、今の時期だと、年明け早々の期末処理、採点、そして秋からずっと続いている入試関係の仕事が年明けになると絶好調に増えてくる(笑)。もちろん、年末になると担当学生(一定数の学生のゼミ担任をしている)の出欠や成果が露わになってきているので、逃亡しそうな学生や、ふさぎ込んでいそうな学生や、笑いの消えた学生達のことを、教員相互に相談し、はやめはやめに手を打っておく必要も生じてくる。
ということで、新聞やTVや図書雑誌で華々しく登場してくる大学の先生は、言ってみれば一種のスターであって、普通のセンセ達は、なんかしらぬが、毎日毎日会議と授業に明け暮れて、ときどき研究専門図書を読む時間が見つかるとにんまり笑うくらいで、なんだかなぁ、いつもえっさほいさと駆け足しながら、採点したり会議レジメを書いたりしているような。まるで、さえないなぁ~。
ところで。
余は年末にはミステリ読書にサスペンスDVDや、ハンダ付けに専念予定なので、いつ研究図書を読むのかは今年も未定だ。あはは。
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