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2011年12月10日 (土)

小説木幡記:上方の文化は破壊される

Mudsc_0074 大阪市は今後、文化事業に関して、補助金をどんどんカットしていくらしい。
 かくして上方文化は消滅し、大阪は文明文化果つる遺跡になり、荒廃した「北斗の拳」的世界に、博打・カジノのネオンだけが輝き、ついには大阪都警が公務員最大勢力となる(治安維持と秘密警察創設のため、警察官採用数が右肩上がり)。さらに大坂城が別の機能を果たし出す(これはナイショ。このアイデアは本気で真似されそうだ)

 ファシズムとは、こういう政治状況をさすことを、大阪の人はこの夏頃までご存じ無かったのだろう。
 ファシズムは戦前の日本にもなかった。
 今世紀、大阪都によって初めて日本人はそれを知る。
 いまさらながら、ビッグブラザーの様相を見せてきた。

 非常に沢山の生活保護を受ける人がいるから、大阪の新都首領様は無為徒食者には図書館も美術館も動物園も古典音楽も古典芸能も不要で、そういう有閑芸事には金はだせん、という考えらしい。
 
 一つの大きな実験だろう。
 民主党の実験は無残な結果をもたらした。
 さて、では新しい維新はどうなるのか。
 余は、大阪市民、大阪府民でなくてよかった、と心から安堵しておる。
 これが対岸の火事という安堵感なのかと、初めて実感する。
 選んだのは大阪のおっちゃんやおばちゃんや、若者達だ。
 尻ぬぐいは自分達ですればよい。

 それにしても図書館が廃館されて、図書が古書店にながれ、あるいは焚書の憂き目にあい、きまじめな大阪司書たちは路頭に迷う。校舎教室には新都首領様のご真影が飾られる。ああ、悲しむべし。

追伸
 そのうち、桂川あたりの橋が無くなり、阪急電車も京阪電車も桂川や淀川で途切れ、そこが都境になるだろう。なんとなく、二十世紀少年じみてくる。

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コメント

大阪というところ

 そうですか、橋下構想の大阪都になると文化事業の予算はカットされるのですか。
いけませんなあ、それは。
日本橋にある国立文楽劇場も閉鎖されるのでしょうか。
曽根崎心中、観られんようになりまんなあ。
あきまへん、そんなん。

 この間、書簡集マスターと話しました。
大阪人は権威になびくことをしません。
何故なら、権威というものを認めないからです。
むしろそんなものはバカにしている。
駐車違反の件数は東京の3倍だそうですね。

 日本に(都)が二つあったら妙な話ですわね。
(京都を入れると三つになります)
ファシスト的な人がいたとしても大阪の人をなびかせることは無理でしょう。
日本では珍しく(個人主義)が発達した地区が大阪よね。
横山ノックという知事を選んだ大阪やしね。
タレントを選んだのであってファシストを選んだのではないよね。
大阪人だものねぇ。

 大体、書簡集マスターと意見は一致しましたです。
ちなみに書簡集マスターどのは京都出身だとか。

投稿: ふうてん | 2011年12月10日 (土) 23時17分

ふうてんさん
 よそのことだから、どうでもよろしいが、Muはタレント議員を好みません。
 幇間が知事したり市長したりするのは、一日知事や一日市長としてのみ意味をもちます。
 だから、選挙を尊重するなら、タレント議員が次点で選ばれるのはカウンターカルチャーとして良好ですが、そのまま当選するのは、当選させた者達の責任です。

 ナチズムは、ヒトラーが議会制民主主義というか、選挙で勝ち抜いた合法的政権によってもたらされました。
 当時のドイツ国民は世界や政治に怨念があって、それをヒトラーが上手に使ったとも言えます。

 駐車違反やひったくりが多く、生活保護数が多いのは、これまでの府政や市政が招いた結果と大阪人の気質が合致したのでしょう。しかしそういう大阪気質が文化破壊するのなら、後始末は大阪でするのが妥当でしょう。
(後始末とは、廃墟の、文明文化果てた後の処理です)

 こういう状況は為政者の怨念によってもたらされます。正常な野心の発露ではなく、パトグラフィーの世界です。政治に怨念を持ち込むとどうなるかは、スターリンやルーズベルトやヒトラーや毛沢東を見れば一目瞭然、不幸です。
(そんな昔のことじゃなくても、最近の中東や現今の北をみれば絵に描いたような恐怖政治です)

 まあ、よろし。他人(ひと)の不幸は蜜の味といいますから。
 大阪の全不幸を肴にして、他府県はしらーっとした笑いを見せればよろしかろう。そうならないように選挙という愚民装置を上手に使いこなす気構えが必要ですな。 

投稿: Mu→ふうてんさん | 2011年12月11日 (日) 03時40分

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