小説木幡記:読書の精算:乱読
ぼんやりしていても時がすぎて師走にはいってなんらかの決算、精算をする時期となった。昨日MuBlogは、この一年いろいろあったのだから年末くらいは楽しようという記事だったが、人の心は多様で、様々な視点のどこに焦点が合わさるかで千変万化するものだ。
近頃は読書力、その気力も衰えてきた、いや体力の問題よりもいろいろなことに好奇心が湧いてきて、読書していても他の読書を想像したり、他の食事(たとえば、鴨南蛮蕎麦とかビフカツとか~)を想像したり、突然ハンダ付けをしたくなったり、あっというまにPCメモリの選択問題(DDR3が主流のようだが、これは昔から効率が悪かったと刷り込みが強くて、どうしても手にできない)に直面したりで、なかなか一事に専念出来なくなった。だから、読書していてその世界に没頭しても、手洗いにたったり、メルが来たり、食事になったり、風呂に入ったりすると、すぐに次のイベントにはまってしまって、元の読書に戻れるのは数週間先で、大抵はわすれてしまって、1頁目から読み直し、また別のイベントがあって、ドラマがあって、年末になって~。そうそう、大津市の幻住庵も雪が降らぬ間に行っておきたいし、義仲寺は雪の影響は受けぬだろう。
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↑芭蕉が住んでいた幻住庵
ということで読書三昧。
虚無回廊/小松左京.徳間書店、2011.11
→未完作品でも、普通の日本語文章で虚無を描く大業を小松さんは成し遂げたと思っている。
赤朽葉家の伝説(あかくちばけ)/桜庭一樹(さくらばかずき).東京創元社、2006.12
→女流の才能、これほど風変わりな作風も珍しい。毎夜、少しずつ読んでは夢に墜ちる。
Pythonゲームプログラミング入門/Will McGugan.ASCII、2011.6
→余は誤解しておった。Pythonはゲーム主流でかつ関数型にもなり得る。ああ世界は進んで居る。
などと数頁読んでは別の読書やハンダ付けに走るから、いつになったら読み終えるか不明不定。
しかしこの冬は血液型A世界から、ヤクザなB世界に遷る機縁となって、心は豊かになってきた。
(注:血液型神話によると、人はきまじめなAさんとか、なにをするかまるでわからない不定人生のBさんに大別される。余はAAAの人生だったので、ちかごろ息苦しい。そろそろBBB世界に引っ越そう。読書乱読、乱旅、乱食、乱DCC?)
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コメント
ヤクザなBBB世界の住人でおます
せんせ~ぇはやはりマルチタスクOSをお持ちのようですなあ。
こちらはシングルタスクのOSのようで、いつも一つのことしか処理でけしまへん。
かなり単細胞やなあと自分でも驚くことがよくあります。
シングルタスク型OSはある時極めて有効に働くこともあります。
企業などでの集団活動のときは割といいような気がします。
グループでそれぞれがマルチタスクのこと考えていたらややこしい。
しかし、その企業を離れて一人になると、どうもシングルタスクOSだけでは持たへんなあと思うこともままある今日この頃であります。
ところでタグボートみたいな写真いいですねぇ。
明石海峡を思い出しました。
投稿: ふうてん | 2011年12月 5日 (月) 17時41分
タグボートですか。沈んでいるから潜水艦かと思いました(笑)。
さて
私のはマルチタスクではなくて、擬似的にマルチに見えるだけで、並行処理は出来ていません。単純に、あるスレッドを途中でぶった切って保管しているだけです。運が良ければ順番が回ってきたとき、保管最終点の次から始められますが、ほとんどはまた先頭からやり始めます。これは疑似というか、嘘嘘しい仮想マルチタスクですな。
要するに半端なイベントドリブンです。ちょっとした外界の動きに心を乱されて、あちゃらに飛んで行ってしまって、もとに戻れない状態です。
シングルタスクには絶対に勝てないから、あたかもマルチタスクのような振りを、イベントドリブンのような振りをしておるだけで、その実体は片道燃料しかない、戻る宛のない放浪タスク未完処理ですなぁ~。
ということで。
放埒のBBB世界を勉強するつもりです。
ところで、ふうてんさんがシングルタスクOS信奉者とは信じられませぬ。しいていえば、多数のCPUを並行処理とか分散処理だなんてけちくさいことを言わずに、全部まとめて一つのことをさせるような、そういうスパルタンなOS信奉者だと、ずっと信じてきました。
投稿: Mu→ふうてんさん | 2011年12月 5日 (月) 20時45分