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2011年11月16日 (水)

小説木幡記:街を歩けば

Mudsc_0083 街を歩くといろいろなものが目にはいってくる。

1.ケータイは平安貴族の笏(しゃく)
 よく映画などで、奈良や平安時代の貴族がうやうやしく薄い板のようなものを眼前に両手で捧げ持って居る。そういえば昔万札の聖徳太子さまも持っていた。ネクタイのような飾りと思っていたが、通説では複雑怪奇な式次第を貼ってカンニングペーパー代わりにしたとも~。

 電車に乗ると、10~40代くらいまでの者達は、みんな一斉に目の前に細長い携帯を引き延ばしてそれに見入っている。まだまだ折りたたみの旧ケータイ様式が多く、余にはそれが現代の「笏(しゃく)」にみえて仕方なかった。スマホ形式だと画面は一枚物が多いが、これもスライドしてキーボードを弾き出す形式だとシャクに見える。

 そうそう、学生達に授業の一環として現代ケータイに関してインタビューしたところ、旧ケータイでは高速ブラインドタッチ入力が出来たが(左手の親指と人差し指使用が多い)、スマホでは画面タッチなのでスピードが上がらないらしい(笑)。しかし画面接触入力で、ブラインドタッチが出来る若者が出てきたら、怖いな。吸盤指みたいな変種! で、試験中に一斉にうやうやしく笏(しゃく)を捧げ持つ大教室の学生達を想像していた。ふむ。

2.京阪特急で肩指圧
 京阪特急で京都の出町柳駅と大阪の中之島駅間を走る車両は、二階建ての無い青い新車体で3000系と言われているらしい。時々それに乗る。で、この特急の出入り口には腰当て部分があって、混んでいるときはそこに寄りかかることができる。
 最近、そこに肩の高さでステンレスのパイプが手すりとして付いていることに気がついて、そこに肩を差しいれて下から持ち上げると、実に快適な指圧棒と化すことを発見した!

 いやはや、今後は優先座席はひ弱な若者達に譲って、余はその肩指圧パイプに身体をよせて、うっとりして「京阪特急・指圧の心」を楽しもうぞ。

3.四条河原町のチョコクロ
 いや、たいした話ではないが(笑)、京都の四条河原町の東・北の角にコトクロスというビルがあって、そこの4Fと5Fとが書店になっておる。通勤途上なので時に寄る。
 で、話は上階書店ではなくて、実は、その地下にサンマルコとかいう珈琲屋があって、そこではチョコの入ったクロワッサンが170円で売られていて、けっこう佳い味だ。余はいつまでたっても、それを「チビ黒」と呼んでしまうが、正確には「チョコクロ」らしい。
 最近寄ってみたら、「焼きたてですよ」という囃子詞につられて、つい買ってしまった。まさか珈琲店で水だけはもうしわけなく、ついでにアイス珈琲のSカップにしたら、しめて370円もした。
 席に座って、熱々のチビ黒と、純粋ブラックアイスとを飲んだら、甘さと苦さ、熱さと冷たさ、この両者がからまって、370円とはとても信じられない至福の時間をもてた。うむふむ。

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