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2011年11月11日 (金)

小説木幡記:青火のランプ

Muimg_2152 通称、石油ファンヒータなるものを30年ぶりに買った。長い間暖房は、10年間ほどガスで過ごし、その後はずっと電気だった。なにかと神経の細い余は、石油やガスによる暖房を使う心のゆとりが無かったのだと思う。石油は石油ショックの辛さを未だに覚えているし、重いポリタンクを持ってうろうろし、油臭くなり、部屋中にいつのまにか石油のシミが付くのが嫌だった。ガスは、すぐにガス中毒を連想し、窓を開けたまま暖房するから(笑)、ガス代がかかって一向に暖かくならなかった。

 その点、夏の冷房、冬の暖房と、電気は便利だったが、実は膨大な電気代の支払いをせっせと関西電力に長年奉仕し、そのお金は幹部達の膨大な褒賞金に消えていったのだと昨今気がついて、空しくなってしまったのだ。そこで、再び石油ファンヒータにしたのだが、使うまではなかなか大変だった。

 まず、石油というか灯油はどこで買うのだろう? 家人が荒物屋さんでたずねたところ、もう扱っていないとのことだった。しかたなく余は、自動車にポリタンクを載せて近所の行きつけのガソリンスタンドへ行った。一リットル90円くらいなのか、千円セットしたら11リットル入手できた。高いのか安いのかは分からない。しかし11リットルの灯油を部屋に運ぶのは結構重かった。少々値が張っても、何年か後には業者の人に家まで運んでもらわないと、自分でスタンドへ月に数回行くのはなかなか大変だと思った。

 久しぶりに機器類の説明書を読んで、相当な苦労をしてやっと理解した。
 灯油をセットして点火したら、ほかほかしてきた。そして暖房の色が赤じゃなくて、ブルーだった。アラジンのランプはこんなだったのだろうか(笑)。さあ、これで今年の電気代は6掛けくらいにはなるだろう。浮いたお金は、さて貯金か、どっかに消えるのか~それは、分からない。


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