小説木幡記:風邪引きとは
木曜日の夕方ころから心身がふらついて、昨日金曜日は終日横臥した。
めずらしいことであるが、風邪を引いたようだ。
食もすすまなかったが、今朝起きてみると、昨日よりは楽になっておった。
楽とかだるいとか、頭が霞むとか、喉が痛いとか鼻づまりをするとか、……。それぞれ人間の身体の反応は面白いな。特に「だるい」というような灰色感覚は一体どうやって感じ取って居るのだろうか。
まだまだ不思議が一杯ある。
そうそう。
昨日は半分、まどろみながら、『狐罠(きつねわな)/北村 鴻(きたむら・こう)』(講談社文庫)を読んでおった。まだ6割しか読み終えておらぬが、ほとほとこの作家の早世を惜しんだ。49とか50歳でなくなられたようだ。上品なミステリである。
そうだ。49歳で早世とは昔なら間違い用法といわれるだろうが、今や、余の感覚ではジョブズの56歳ですら早世に見える。
さて。
まだ出歩くほど復調しておらぬ。
また、一眠りして考えよう。
風邪引くと、ちょっとたそがれじゃなぁ。
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