小説木幡記:狂乱の中でも心丈夫に
1.走るチョコレートという表現を最近耳にした。ゴキブリのことだ。これを木幡書斎でも見かけたので、慌ててゴキブリサイナラグッズを部屋の隅にならべて。~ところが。居間の影にも置いたところ、猫ハルキ君が長い手をグニュと伸ばして、ゴキブリサイナラをちょちょちょと、掻き出してきた。あとはどこにおいても、猫ハルキ君が探し回って見つけてくる。まるで、白い大型チョコみたいな猫じゃね。
2.しばらく前にはやったらしいドイツ製の長編ミステリを読み出した。上中下の3巻文庫で、『深海のYrr』というのだ。書店棚には横に同一作家の『LIMIT』というのが列んでいたが、文庫5冊だったので、財布とバランスをとって上中下3巻にした。おもしろい。しかし、おもしろい理由を言ってもしかたないので、止めておく。ついでに、『ねじまき少女』上下も数日前に完読したが、じつにおもしろい。だが、これ以上作者や出版社をもうけさせてもしょうもないので、紹介は止めておく。
3.先月だったか、初秋9月に、第九回の炫火忌(かぎろひき)が京都であると、お知らせ葉書をいただいた。昨日出席の旨、返信した。なにもかもがあっという間の日々であった。何事もなしえなかった年月だが、それでもジオラマをつくるようになったり、写真を過去に倍して写すようになった。人は穏やかに変わっていく。変わらぬものが、炫火忌にはあった。
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