NHK江(30)愛しき人よ :伏見城界隈
六歳年上で過去に二度結婚し、娘も一人はいた江と、若い秀忠とがすんなりと本当の夫婦になるには一年かかったようです。なにかと難しい女性や男性の心の綾を、ともかく番組一度ですませてくれたことに深謝(笑)。こういう画面は苦手なのです。
だれの心も二重三重にからみあっていて、単純なものではありません。仕方ないと思うより他ないのですが、場面設定としては、寝所を深夜抜け出した江が私室で昔の夫の形見に取りすがって泣き濡れて、そのまま寝入ってしまった様子を垣間見た秀忠も、しんどい思いをしたことでしょう。
さて。
伏見桃山城跡について、NHKの表現がわかりにくかったです。桃山御陵は明治大帝の墓所なのに、画面もナレーションもひと言も触れておりません。現在、模擬城がありますが、これは伏見桃山城跡ではないのです。そして秀吉時代、徳川初期時代と、伏見桃山城は再建されて規模や位置は異なるわけですが、現在の明治大帝御陵は、伏見桃山城跡に造られています。一番最初の城は、御香宮の南で、宇治川に近いところだったようです。で、結論は歴史の舞台になった伏見桃山城は、明治天皇御陵の位置にそびえていたと考えれば良いわけです。乃木神社はすぐ南ですから、徳川家康屋敷はすぐ近くにあったわけです。そこで、秀忠や江は新婚生活を送ったのでしょう(笑)。
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↑乃木神社、徳川屋敷跡付近
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