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2011年7月10日 (日)

小説木幡記:鉄道模型世界の近況

Amuimg_61700 序論
 最近MuBlogでは、鉄道模型記事が減少しているが、実際には毎日関係雑誌を渉猟、手も動かし、ネット記事も探しておる。ただ、現実の話として、昨年と同じく夏期自由演習の形式でLC
(LC:ラーニング・コミュニティ:アカデミズムとは少しずらしたところで、単位は出ないが、正式な授業を構成し、学部学科学年を問わずに、自由参加する:予算もあって、考えようによっては教員も学生も、もっとも充実した演習となる(笑))
「図書館情景ジオラマの制作:未来の図書館」を主催しているので、その準備に追われておる。また、関係内容はオープンキャンパスでミニ講義もJK達にすることになっていて、それら準備のために、余の実時間の多くが鉄道模型世界にさかれておる。

 ということで心身が鉄道模型世界で一杯になっておると、逆にMuBlog記事が書けなくなると言う皮肉な現象に自笑しておる。この夏は定例の夏期論文『戴冠詩人の御一人者/保田與重郎』や、このジオラマ関係催しや、その他もろもろあって、実は夏休暇が一番繁忙となる皮肉な実情は、以前にもしるした。おお、そうだ。もう一つのミニ講義では、これまたJK達にiPad世界を広めることにもなった。Apple思想が最良とは思わぬが、おそらく常軌を逸した設計理念に振り回されたケッタイな会社と史的には記述されるであろうが、そのよい面だけを抽出するならば、十分に素晴らしい革新性を持ったマシンであった。だからそれを、軽い(屁)理屈とともに講義するのも悪くは無かろう。と、これも単位無しの、正式講義ではない!

 じゃ「Mu先生は、単位の出る正式な授業があるのですか?」と、聞かれる前に言うておく。ある、それが、あるのじゃ。くさるほどある。もう、ええ加減にせいよぉ、と言うほど日々授業に追われておる。あんまり沢山なので、食傷気味というか、講義しながら居眠りするという軽業ができる(嘘)。人間とはだれしも天の邪鬼なところがあって、思いや気持ちや準備時間配分は、かえって、単位も出ない、当然卒業必修単位でもない、ジオラマ制作授業に没頭することになる。これは、いままでの人生でも経験したが(注:PC黎明期の、本務から大きく外れた研究開発~これが後世の本務となってしまった。あはは、とすると、余生は)、不思議な現象じゃのう。

 ああ、またしても長い前振りとなってしまった。余の記事は、どうにも序論が長すぎる。序論97、本論2、まとめ1の割合じゃ脳。

1 本論
1.1 Gゲージ
 線路幅45mmの、ドイツ系のLGB(現在は復興メルクリンの一部門のようだ)社が昔提唱した大型模型で、最近ようやくLGB製品が輸入されるようになった。この数年間は、どこで入手するのかさえ不明瞭だった。
 最近スターターセットを手にしたが、いや、大きい、重い。これだと、模型として、書庫やデスクのわかりやすい図書館列車を造ることも可能だが、どういう風にレイアウトするかは、最小直径が1.3mにもなるから、前途多難である(普通の、80x160cm大机に載らない)

1.2 HOゲージ
 余もだいぶなれてきて、DCC(PC制御)はこの線路幅16.5mmで、縮尺が大体1/80~1/87のHOゲージが主流になってきた。というのも、半径43センチレールの入手や、さらにそういう規格レールと規格レールとを、自由折り曲げレールで接続する方法論も会得したから、レール・レイアウトの自由度が高まったこともある。全部自由レールにするのが本格世界とも考えられているが、規格と自由とを自由接続する自由も、方法論になれると実に気持ち良くなる。
(そういう意味では、KATO+フライシュマン+自由レールとか、次のNゲージでは、TOMIX+KATO+自由レールとか、……自由世界は風通しがよろしい)

1.3 Nゲージ
 レール幅9mmのNゲージが車両やレールを含めて、余の最大実勢力である。また世間でもそうだから、慣れてくると比較的、どんな軽業もできる世界である。ただ、NゲージでのDCC化については、これは投資から外す。数両やってみて、KATOのDD51などは実に簡単にDCC化出来るが、他は、マニアでないと無理が生じる。
 余はマニアに見られがちだが、すべてはまともな素人の目で見て行動してきた(笑)ので、マニア世界とは関係を持ちたくない。
 ただし。
 「図書館情景ジオラマを造る」で学生達を指導しているのは、1/150~1/160スケールの、このNゲージを元にしているので、たとえ非鉄女子がいても、全体構成はNゲージ世界での地域模型を造ることにしている。そこにレールを一本引いても、非鉄女子にたいしては、現実の一要素、としか指導しない。そこをどんな列車が走るとか、そういう話は、できるだけしないようにしておる。
 要するに、地域全体を、モジュラー方式でジオラマにするには、1/150程度が一番造りやすく、建物や樹木などのパーツも入手しやすい。

1.3 Zゲージ
 止まっておる。線路幅6.5mm、スケール1/220は、極精密模型としてもっとも期待するところだが、今はまだまだ時期尚早の感じもする。最近も半径10センチ以下のレールセットを買ったが、そこを走らせるZゲージ列車を入手出来ていない!
 ただし、以前長浜のフィギュア恐竜博物館で見た木枠の中の古代恐竜ジオラマを見た感動が忘れられない。当初はTゲージというもっと小さいものを考えたが、今では、Zゲージが普及し出す様子なので、新・メルクリンや、銀座の天賞堂や、ロクハンという諸メーカーのZゲージ普及促進にかけて、いずれ30センチ立方「木箱図書館風景」を創り滞納。

2 まとめ
 日本で鉄道模型愛好者は、男性が多く、100万人程度はおろうか。
 しかし、その中で、DCC志向やGゲージ志向は、さらに1/1000を下回るだろう。
 余はじっと考えてきたのだが、どうしてDCCやGゲージが進まぬのだろうか。理屈の上では圧倒的によい面が多いのに。

 @DCCを小難しく考えすぎ。列車一台一台を制御するという自然さをもっと知ってもらいたい。
 @特に輸入物が、高額すぎる。それは普及度が低いからという悪循環。
 @GゲージでもHOゲージでも、規格レールが貧弱だな。最小直径が80センチ以内のものが必要。
 @図画工作で、ジオラマ制作の基礎をもっと普及させておく。ジオラマは立体絵画なのだから。

ではまた

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