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2011年7月 9日 (土)

小説木幡記:心に自由や柔軟さをとりいれたい

0aimg_5978 たとえば今朝、午前4時頃に起床し、書斎の戸を開け、外で待っているハルキ猫君と冷蔵庫前まで行き、鰹節をひとつかみあげて、日課の一つを果たした。バター&蜂蜜トーストやゆで卵をもくもくたべて、茶を飲んで、分けのわからない薬を飲んで、ときどきベッドにもどり部屋をくらくして10分、15分と横臥して、起きて五時を確認し、玄関ドアをあけて新聞を入れて、逆にハルキ猫君が朝風浴(新語:あさかぜよく)をできるように、ドア開放をした。日課の二つ目だった。

 さてそこからが今朝の問題、課題、難題だった。
 余の土曜日は大体責務免除である。要するに横文字カタカナで申すと、オフ日だな。なにをしてもよい。葛野へ行って工作するもよし、たまった校務をさばいてもよし、木幡で横臥してSF三昧もよし、町にでても、遠方へドライブしてもよし、水無瀬神宮、貴船神社、岩屋、久しぶりの天理・石上神宮、あるいは高野山、……。RSは速いからどこへでも行ける。常時昼食用に一万円くらいは財布に入っておる(微笑)。日曜作家してもよし、もちろん日曜評論家、日曜工作者、プログラマー、……。なんでもできる。もう、高齢じゃから、アルバイトも婚活も就活も勉強もせんでよい、この気楽さ。

 ああ、それなのに。
 それなのに。
 おそらく結局、ぼんやりと、TVをみるでもなく読書するでもなく、妄想にひたるでもなく、ドライブするでもなく、ただたそがれて、ぼんやりと横臥して夕方になって、夕風呂にはいって、たぶん、午後9時頃には熟睡しておるじゃろう。

 こういう状態を以前は、単純に「出不精」「じゃまくさがり」と、解釈してきたが。
 今朝思った。
 もしかしたら、余は重度の「引きこもり症」ではなかろうか?
 いや、きっとそうにちがいない。
 ただ、症というからには病の一種なのじゃろうが、これほど落ち着いて、気持ちの良い、気楽な病も他になかろうな。うむ。

 いや。
 これが自由というものなんだろう。

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