小説木幡記:行き着く果ては、紙の本
映画の話
シャッター・アイランドのことでは時々夢魔に襲われる。恐ろしい話だった。原作が誰かしらないが、よくできた構成だ。実は最初からそういう結末を知っていた。もちろん完全な余の推理ではなくて、どこかで断片的な一行、一言の評価をみてのカン働きなのだろう。「自分自身が、実は」という一言で、ネタバレになってしまう。難しい問題だ(笑)。
恥ずかしながら英語の用法を理解した。「run」と書いてあれば、余など「走れ、とな?」と思うところだが、字幕翻訳では「逃げろ!」と、あった。runawayとまでくどく書いてあればなんとか理解するだろうが、runだけでは真意が分からなかった、ということだ。
録画の話
地上ディジタルやBSディジタルの録画規制問題は、いくら言っても日本の業界が頑迷頑固だから、もう話さないつもりだ。ともかく人類史の上での愚挙の一つに数えられること、間違いなし。
さてとは言いながら、録画する安心感は相変わらず行使しておる。そしてめったに見ない。ドラマはその放映時間でないと、見る気力が湧かないようだ。
以下にリストするのは、余の性向、好みが分かって面白い。
浅見光彦シリーズ、棄霊島、これを2日分
十津川警部シリーズ、特急ソニック殺人事件
新日本風土記スペシャル(城)、これを2日分
相棒、season9 最終回
松本清張スペシャル、ゼロの焦点
浅見光彦シリーズ、菊
~
これだけの~殺人事件をもしも、まとめてみると、余もそういう犯人に染まっていくような悪い予感もするが、逆に名探偵に染まる確率も50%あって、わくわくする。ところで、長い連休でも見なかったこれらの録画、一体いつになったら見るのだろう。
読書の話
エドルン君を、連休の最後の朝に京都駅まで送ったとき、「村田エフェンディ滞土録」梨木香歩、を奨められた。梨木さんについては以前「家守綺譚」を同じく奨められて一読驚嘆した経験があったので、書店で探したが見つからなかった。
集英社の文庫らしい。まるっきり無かった。
で、今朝何の気梨にネットでみていたら、なんと「角川文庫」となっていた。
では、今日からは角川文庫の梨木さんを探すことにしよう。
そこで。
「iPad で読めたらよいのに」などとは絶対に言わない。
苦労してたどり着いた紙の本にこそ、オーラがあって、読み応えがいや増す。
いやはや、読書人とは、頑迷牢固なものよ、脳。
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