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2011年5月18日 (水)

小説木幡記:砂利と砂のジオラマ

Simg_5511 昨日火曜日は仕事や話合いや予習の合間をすり抜けて、隣駅の西院まで出向いた。バラスト、つまり小石ではなくて、鉄道模型レール用の砂を入手するためだった。270gが550円で、合計5袋入手したので、それだけで2750円にもなった。普通の目には砂だが、1/150の縮尺では、これを持って砂利と考えるわけだ。

 しかし。
 300g弱の見た目に砂が550円とは、この世界もぼろい儲けをしておるな。これは断然葛野のグランド砂を茶こしでこして、色噴霧したり色粉を混ぜて使うべきかもしれぬ。思い起こせば、昨夏情景モデルを制作する課題で、海浜の砂をそのように調整していた人も居た。

 ただし実はそこに、……。
 ゆとりやいろいろなことを、お金と交換する考えもあって。
 たとえば、化粧水は原理主義的に考えると(笑)、原価が数十円でも肌によいものを自製できる。少なくとも義務教育の中学までをしっかり学べば、あとは図書館で十分な識見を養い、必要な知識を消化できるので、教育費は限りなく楽になる。少なくともユニクロで頭から足先までそろえれば随分服飾費を節減できる。自動車も模型も無くても病気にはならない。新聞もTVも映画も無駄な部分が多い。つまり世間の事も他人のことも知らなくとも愉しく生きていける。
 ~
 五種類の色や粒度の異なる砂を、あるときは砂利に見立てて、白きものは神社の玉砂利あつかいし、グレーのものは線路のバラストと見、荒いものは渓流の小石に見立て、少しずつまいていく。そういうことを気持ち良く手早く進めるには、綺麗な色付きで粒のそろった砂が300グラム550円でも、それなりに快適だ。
 ~
 ただしかし、もう一度反語的に、「地面砂師と呼んでください」とまで言うような、砂の芸術が職人芸の域に達する人もこの世にはいるのだろう。そういう人だと、この情景モデルのこのレールのバラストとしては、京都市右京区嵐山の渡月橋第4橋柱下流3mにある砂を求めて濾してこそ最適、と凝りにこることがあってもよい。ここに置く玉砂利は鳥取砂丘の◎△丘の西斜面頂上から5m付近の砂とか~。模型店店頭には絶対に並ばない渾身の砂世界があってもよい。

 余のジオラマ制作は、荒っぽいと人に言われた。
 たしかに、線路脇の砂や翠粉は乱雑にまかれて、盛り上がっていたり地面が直に見えたり、まだらになっていて、良くない。昨日はせっかく砂に2800円もかけたのだから、今日からはもう少し丁寧にまいていこう。

追伸
 お昼は地下模型店の道路の向かいの寿司屋で、お造り定食にした。1027円。なかなかに味、量、よき昼食であった。帰路、激しい雷雨に見舞われた。

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コメント

 鉄道模型に使う砂を通して人生を考える・・・ 深いですね。
 かなり笑わせていただきました ^^;

投稿: Wind Calm | 2011年5月18日 (水) 23時40分

某王こと、WINDCALMさん
 コメントありがとう。
 随分遅れてしまいました。
 いえね、昼の仕事がめっぽうキツクて、へろへろでMuBlogを眺めるゆとりも無くなってね。

それで、
 人生を考えるのと生きるのとは、ちっと異なりもあるしな。
 某王さんのblogをまれに眺めると、こだわりはきついなぁ。砂と砂利のそれぞれの産地を脳にきざみ込んで、混じったら全部棄てるような、激しさもほの見える。自動車趣味なんか、そういうところ感じるよ。それと、君が鴨肉の脂身を全部丁寧に箸でより分ける激しさは、同質なのかどうか、時々考え込んでおります(笑)

投稿: Mu→某Oさん | 2011年5月20日 (金) 04時13分

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