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2011年5月15日 (日)

小説木幡記:近江(江)から清盛(都)

Aopimg_56141.長浜城
 滋賀県の長浜城が、NHK大河ドラマ「江」の関係で賑わっていると報道であった。2009年の夏に倶楽部関係者たちと行った記憶がある。そのときは、直江兼実や石田三成の縁で賑わっていた。そのずっと前には、「功名が辻」で山内一豊や千代で有名になった。戦国時代から織豊時代にかけて、近江の長浜城は幾たびもドラマに登場してきた~
 残念ながら対岸南の、明智光秀が住んでいた坂本城は再建されていないので、跡形もない。そういえば、安土の安土城も山城跡の結構はよく分かるが、再建されてはいない。余の近所の伏見桃山城は以前遊園地・資料館施設として再建されたが、その後空城になってしまった。破城するにも、耐震構造にするにも資金が足りず、天守閣内部は放置されているようだ。ただし直下の運動公園から眺めることはできる。
 城は現代も地域住民の心のよりどころ、シンボルだと想像する。県庁所在地には必ず城山と城と県庁と博物館と図書館と公園があって、なにかしら文化的なたたずまいを見せている。よいことだ。

2.来年は平家物語
 来年のNHK大河ドラマは平清盛のはずだ。お知らせを見ていると、若い頃の海賊退治から描くので瀬戸内海や、そして後日の厳島神社もたっぷり描かれるだろうが、なんにせよ、都=京都が平家物語の主要舞台である(勿論神戸の福原に遷都もした)。これまで、ずっと隣県の滋賀県の後塵を拝してきたが(笑)、やっと都に春がもどってきたなぁ。

 清盛存命中が中心となろうから、残念ながら大原はあまり出ないだろう。いや、回想シーンの中で建礼門院が大原でムカシガタリする可能性はあるな。
 祇王や仏御前という、清盛の愛妾は中年以降壮年時のことだろうから、あまり出てこないだろう。となると、嵯峨野の祇王寺も出番が少ない。
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 さて、見どころ場所は。
 一つは六波羅密寺(地図)で、これは平家一門の邸宅が寺境内にずらりと並んだという歴史的な事実による。ここは平家滅亡のあと、鎌倉幕府の出張所「六波羅探題」が置かれた場所でもある。
 一つは、西八条邸(御所)と言われる屋形で、現在の地図でいうと大宮七条~西大路八条を結ぶ対角線によってえられる広大な領域の中にあったのだろう。西大路八条と言えば、少し北に巨大な鉄道模型コーナーのあるボークス本社がある(笑)。その巨大ビルに上がって(未踏地)、東側を見下ろしたあたりが清盛の最盛期の屋敷というか、政務処・西八条第だったと想像できる。

地図:西八条邸 (現・八条坊門あたりか)
 西八条邸は、おそらく地図での梅小路公園付近。一説に地図の西(左)、西大路八条角の「若一神社」あたりとも言う。さて?


大きな地図で見る

 わが住む宇治も、宇治川の戦いだけではなくて、藤原家別荘地・墓所、平等院や宇治天皇の話で、もりあがらないものかと夢想しておる。源氏物語宇治十条は歴史小説ではないので、NHK大河ドラマにはなりにくい。いやはや。

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