NHK江(18)恋しくて:九州薩摩の島津・近江高島の京極
三姉妹の恋
話の主体が三姉妹で、原作者も女性ですから、ドラマも女性の細やかで複雑な心の問題を描くようです。まず、次女の初は、京極家のあととり(日頃付き合いのある京極竜子の弟)高次に一目惚れしてしまいます。しかし女性の一目惚れというのが、これほど、瞬間藝的速攻だとは知りませんでした。これは、むしろ、嫌いだ嫌だ仇だと言っていた長女の茶々が、時間をかけてやがて秀吉に惹きつけられていく姿の方が自然に思えたのですが(笑)。中間をとって、三女の江が、口の悪い羽柴秀勝と話しているうちに、意気投合していくのが、一番無難な恋愛と判定しました。
しかし初のこういう瞬間速攻惚れ方も、これはこれで初らしいとも思えたのが不思議でした。女性はわけもなく人を好きになり、そしてわけもなく嫌いになる。その間の事情や説明はすべて後知恵の屁理屈にすぎないのでしょうと、私は三人娘の恋をみていておもいました、よ。
ただ茶々の描き方は。
原作者の意地悪を想像しました。あえて、茶々・後の淀君と、正妻おねが深く深く対立せざるをえぬ形をとりましたね。つまり、秀吉と茶々との間に、一方的力ずくの強権力だけではなく、相互の気持ちの交流を交えてきているので、話が複雑になり出しました。
さてさて。
しかし、MuBlogは心もの、恋愛もの、はまるっきり不得手ですから、来週以降の感想記が書きにくくなりそうで、心配です。
ところで。
九州攻めといえば、薩摩(鹿児島)の島津が豊後(大分県)の大友を鶴賀城に包囲し、大坂から秀吉が救援に駆けつけたとありました。天正13年(1585)といいますから、関ヶ原戦いの15年前のことでした。
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↑鶴賀城跡:豊肥本線竹中駅、真西2Kmあたり
(http://www.oishiimati-oita.jp/)
またこの九州攻めで認められた京極高次が増築した城が、滋賀県高島市の大溝城でした。番組の解説では、城の池から船で直接琵琶湖に出られるとの事でしたが、地図で見ると確かに現在もその姿を想像できます。
京極家のことは少しおきまして、高島市と言えばなんと言っても継体天皇が育った土地。私は実はこちらの話に強く惹かれますが、近所には白髭神社もあって、古代から近世、そして近代に至るまで、要衝の地だったと思います。(MuBlog:白髭神社、 継体天皇)
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↑滋賀県高島市の大溝城跡
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