佐野桜2011/04/01(金)もう少しだ、まだ早い
昨年の平成22(2010)年は3月末から4月上旬にかけて、葛野大患におそわれて吐血、桜狩りどころではなかった。今年こそはと思っていたのも事実だが、実は今日わざわざ嵯峨野に出かけたのは成り行きにすぎなかった。なにかしら急に美味しい蕎麦を食べたくなって、ついちょっとハンドルを握って15分、親子鶏ナンバ蕎麦(1000円!)をずるずるといただいて、帰りに佐野桜や広沢池や清涼寺(嵯峨釈迦堂)に立ち寄った。今日はなぜか学食も休みで、仕方なく贅沢したわけだ。それで、桜はまだまだだが、こうして咲き初めから折々にたずねて撮す贅沢は、えも言えぬ味わいなり。それに、桜だけではなくて、広沢池畔の柳は以前から随分楽しみの風景なのだ。
佐野邸のお庭にはちらほらと桜見物をする人が訪れていた。見ているとタクシーに乗って庭前におりて、暫く散歩して立ち去っていく。また別の来客がある。まだ咲き初めでこれだから来週の中頃は通りすがりに撮すのも難しくなるかもしれない。早朝か、かがり火の尽きるころの夜桜がよいだろう。
私が広沢池や大沢池を好んでいるのは、小学校ころからこのあたりの風景に馴染んでいるからである。昔は広沢池の東側に小道があって、沢山の桜があったが、今はこの近くの大きな庭園にすべて移ってしまった。それはそれでよい。花は桜だけではない、花も紅葉もなくても、風景全体が花なのだ。私が好きな情景を今日もしっかりカメラにおさめたので、とても気持ちがよい。
広沢池、大覚寺(大沢池)のすぐ近くにある清涼寺というのは、別名嵯峨釈迦堂とも呼ばれていて、こここそ私が小学校時代の遊び場所だった。嵯峨小学校からすぐ近くで広くて、松明を燃やしたり夜店がでたりで、近所の子供らにはよい遊び場だった。ここの夜店で毎年私が怪しげなオモチャを騙されて買った話はすでに何度かした。本当に、私は騙されやすい少年だったなぁ~懐かしい境内だ。
ここには豊臣秀頼さんの首塚があったり、もっと大昔、9世紀頃の嵯峨天皇皇子・源融(みなもとのとおる)の別荘が清涼寺の最初の姿という伝説もある。物凄く由緒ある寺院なのだ。近所に森嘉(もりか)の豆腐もある(笑)。
それではまた来週に、京都市内の桜を探してみよう。
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