NHK江(14)離縁せよ:小牧・長久手の戦い
物語では実に慌ただしい「江」の結婚生活だったようです。つまり嫁いだ天正12年(1584)は歴史上「小牧・長久手の戦い」があって、秀吉X{織田信雄+徳川家康}が名古屋市の北にある小牧山と、東にある長久手で戦い、結果的に秀吉と信雄は和議し、家康は浜松へ帰った年でした。このとき、佐治一成は水軍の力をもって家康が帰国するのを悪天候の中で助けます。
江の嫁ぎ先・佐治一成は織田信雄の家臣ですが、この結果(和議の後、家康に助力した)に秀吉は江を即刻離縁させたようです。なぜ江を離縁させたかは、わかるようで分かりません。茶々の関心を引くためだったのでしょうか。あまつさえ、江を羽柴の養女にしてしまいました。
秀吉の気持全般は、勿論、山田風太郎先生の『妖説太閤記』を読めばよくわかるのですが、残念ながら茶々に焦点が結ばれていて、お初さんも、江のことも、それほど分かりませんでした。
このころ大坂城が完成しましたが、勉強しないと、秀吉をはじめ尾張の人達が信長の代で安土に行き、そこから京都で政治的駆け引きをなし、大坂城に巨城を築き、さらに京都に聚楽第をつくり、そのあとは淀城を改修し、桃山城を新たに築城することの一々の意味は分かりません。単純に秀吉が誇大妄想だったのか、~。それなりの戦略があったのか。ドラマはそういう秀吉の心的事情は謎のまま、つぎつぎと江達・三姉妹を巻き込んでいきます。
ところで。
秀吉と家康との対比は、上手に出来ていると思いました。何をするか分からない不安が秀吉にはあり、安定した人格が家康によく現れていました。
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(↑小牧山)
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(↑長久手古戦場)
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