京都・御苑桜2011/04/09(土)京都御苑は桜の名所
話はさかのぼり4月9(土)の午後だった。この日、朝から醍醐寺を回り、地下鉄に乗って烏丸御池で乗り換えて北の烏丸今出川まで上って、同志社大学の側を南下して京都御苑に入った。
京都御苑は気軽に散策できる公園だが、夏の日差しの中では道を選ばないと照り返しがあるなぁ、と考えながら結局森と桜に包まれた北西角でたっぷりシャッターをきった。
丁度、京都御所が春の自由参観日だったので、まず数十枚写真をとって、それから落ち着いて御所に入ろうと思った。しかし、見上げると大文字があって、南は一直線に道が遠くまで霞み、気持ちが晴れて、桜は満開状態だったので小一時間ぼんやり付近を歩き回り、カメラにたよらず、じっくり肉眼で桜景色を堪能した。
いろいろな案内書を見れば分かるが、御苑回りの町筋は比較的静謐で、お茶にも散歩にも古い京都を楽しませてくれる。御苑中にもそこここに、ちょっと隠れた場所がある。たとえば西側の烏丸通りに面した立派な門は、幕末に有名な蛤御門で、あれっと思って案内書を読むと、江戸時代の大火で初めて開門されたから「蛤」とは、面白い別称だ。~御苑の南西の閑院宮邸跡には鳥や植物の写真や標本がたくさんあって、床の高い(まるで高床式)廊下をそぞろあるきすると、「この床下なら忍者も楽に動ける」と、つまらぬことを考えるゆとりがでてくる。御所は敷居が高いが、京都御苑は戦後すっかり人々の公園になっている。ところで、これより東の鴨川から大文字を見たことはあるが、御苑から見たことはない。きっと今夏も混むだろうな(笑)。
以前しるしたが、今年は桜を50~250mmのズームレンズで撮ることにした。いろいろな事情があって、この9日と、あと月の半ばに撮した程度だが、これはこれで慣れてくると面白くなる。たとえば、上のこんもりした桜花は随分気に入った。遠くから離れて手持ちで一枚撮ったのが、気に入ってしまった。これまでは、昔の友人(高校生の頃、彼はミノルタを愛用していた)の忠告で、できるだけ被写体に近づいて撮影することに気を配ったが、望遠ズームになると、できるだけ遠くから撮るのも面白いと味わった。撮影やカメラのことも知らないで、ただ自動シャッターを押すだけの桜花だが、ときどき私自身があっと思うほど気に入ったものになる。
さて。また後日に、桜2011。
復習
京都御所と京都御苑
「内裏(だいり)と大内裏(だいだいり)」<内裏から京都御所へ>/京都市(歴史資料館)、2006
京都御苑(北は同志社大学に接する今出川通り、南は丸太町通り、東は寺町通り、西は烏丸通りに接する南北・1.3Km、東西・0.7Km)全体は、昔の言い方だと「大内裏」に相当する。平安京が始まった頃は全体がもっと西にあり、大極殿が中心にあって官庁街となっていた。明治までには引っ越しもあって、今の京都御苑に宮家や公家の邸宅がずらりとならんでいた。その一画に京都御所があり、これは内裏と言って、その中の清涼殿は天皇の住まう所だった。
戦後の京都御苑は環境省の管轄下にあり、「国民公園」として出入りが自由で、親しまれている。その中に宮内庁管轄の京都御所や、仙洞御所、大宮御所がある。この公園の中で、今回撮した桜はほとんど北西にある旧近衛邸・跡地の枝垂れ桜である。なお、この公園は24時間無料開園しているので、四季を通して豊かな散歩を堪能できる。ぼんやり歩いていても自動車にはねられる心配もなく、気持ち良い。
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(↑京都御苑の北西が旧近衛邸跡↑で、この付近の桜が豊に咲く)
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