醍醐寺桜2011/04/09(土)は満開だった
最近ニュースで醍醐寺の桜は奈良とか滋賀の有名桜とDNAが近似ないし一致し、親子関係のようだ、と耳にした。ネットで少し探したが適切な記事もなかったので、そのままにしてある。そういえば、全国のソメイヨシノはすべてクローンという話も以前に読んだ。興味はあるが、いそいで調べるほど熱心ではないので、この話は、やはりこのままにしておく。
なによりも、4月上旬の醍醐寺桜は壮絶な満開なのだ。私はこの9日の午前中に、六地蔵という駅から地下鉄に乗って、二駅目で降りて東へ10分歩いた。何十年来醍醐寺のそばは自動車で走り、止まりしているのに、なぜかしらその日は徒歩にした。ハンドルを握るのが煩わしかったのと、身体を鍛えたかったからだ(と、案の定、この日は午後に御所も回ったせいか、1万6千歩も歩いていた)。
醍醐寺がどういうお寺だとか蘊蓄を傾けることはしないし、私のやくわりでもない。ただ、山科の勧修寺とか醍醐寺は昔からあって、物語や歴史にたびたびでてくる。醍醐寺と桜なら、なんと言っても太閤花見だろう。この豊臣秀吉が行った花見大会(~大会と呼びたくなった)をイメージするには史書もよいだろうが、私は小説の『花はさくら木/辻原登』を薦める。「醍醐の花見」であって太閤秀吉の花見とは時代が異なるが、華やかな雰囲気がよく出ているので、いつも思い出す。
ところで醍醐寺には欠礼したが、木戸銭(笑)を一切出さずに素通りしただけなのだ。それだけで、花花花花、桜木でカメラが埋まってしまった。短時間に数百枚撮したことになる。無尽蔵、蕩尽、世界は桜で成り立っている、~そんな妄想にとりつかれるほどの桜花だった。醍醐寺に住んだことはないが、花の咲かない時の虫さんは、一体どのくらいいるのだろう(笑)。(桜の木の下を通ると、ときどき上から虫さんが落ちてくる)
来年からは不信心をあらためて、毎年一つずつ木戸銭を払って寺門や山門内に入ってみましょう。外から見ても内からあふれ出ているのだから、中に入ったら桜精にとりつかれるような気にもなるが。それにしても、醍醐寺の桜、これは値打ちがあるなぁ。もう、愛でる言葉も不要になる。
醍醐寺のホームページで「境内のご案内」をもとにすると、私がこの日に観桜したのは三宝院と霊宝館の前、つまり総門から仁王門までの往復にすぎない。それだけで、上にあげた20葉の写真集(クリックすると大きくなる)の豊かさがある。もちろん三宝院も霊宝館も中に入らず外の塀から眺めただけだ。下醍醐、上醍醐をしっかり見回ると壮健の人でも汗をかく世界だ。桜に限るなら、撮し終えるのにこれから数年は楽しめる。
参考
世界遺産 京都 醍醐寺
大きな地図で見る
(↑醍醐寺地図)
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