小説木幡記:海辺の駅図書館
↑写真は2010年夏に開催した「未来図書館ジオラマ」制作で、書記局長2010が造った「海辺の駅図書館」だ。参加者全員が、ジオラマ、レイアウトを生まれて初めて造ったようだが、多くは三日間で基本を完成させた。
この写真作品も書記局長は三日間で完成し、その後数日掛けて海の色や砂浜や階段に手を入れていた。
余は特にこの砂浜におりる階段や海の色、そして濡れたような砂浜、岸壁が気に入っている。
景色だけは豪華絢爛な地方駅。
単線で乗降客も少ない。
しかし気候に恵まれ海も静かでサメもいない。その片隅の駅には司書資格を持った女性の駅長がいて、乗降客へのサービスや、丘を越えた向こうの村や隣駅の子どもたちに読書指導をしている。子どもたちは本を読みたいだけでなくて、その駅長司書のおねえさんが気さくで、畳部屋の閲覧室の上がりかまちに腰掛けて、列車がくるまでの間、子どもたちに京都の話や、はやりのファンタジーや、映画の話をしてくれるのが楽しみなのだ。
少女や少年は目を輝かせて遊びに来る。
ここはそんな海辺の駅図書館なのだ。
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コメント
岬の爺ちゃんの家
という感じがします、夏休みに子供の頃遊びに出掛けた、思い出の漁師の爺ちゃんの家。
贅沢に一軒家の為に岬を回るローカル線の駅がある。漁師の家にしては海岸から標高が高すぎるけど、足腰を鍛えるには良さそうだす。
海岸はダッシュ海岸みたいだけど、雰囲気が最高です。迫る山の斜面が良く出来ている。
なかなかの作品です、今まで一番ですね。
投稿: jo | 2011年3月 1日 (火) 06時57分
Joさん
学生作品が褒められて、実にうれしいです。
一方、「なかなかの作品です、今までで一番ですね。」
という評言ですが、「今まで」はMuジオラマしかMuBlogに載せていませんから、これは実に苦しいコメントでもありました。あらゆるMu作品よりも、たった「3日間+α」で仕上げた学生作品の方が、優秀~!
この海辺の駅図書館は、
すっきり
色あいが落ち着いている
センスがある
細かなところにも注意が行き届いている。
そんな風に思っています。他にも優れた作品が数点ありましたが、以上の評点は共通しています。この作品では「海」が生きています。
ところで、Muのこれまでの作品は、
ごてごてしている:レールの立体化に執心しすぎて、ぐちゃぐちゃです。
色あいは変な原色水の色とか、くすんだ煤けたような黒や灰色。
センスがなくて、不気味、気色悪い(笑)
すべてが大ざっぱで、レールの砂もまき散らしただけの印象~木々はよれよれ
こんな風に自己評価しております。
辛いですねぇ。
というわけで、Mu作品よりも、学生作品が褒められたことこそ教員Muの名誉です。
これからも、指導にがんばります!
投稿: Mu→Jo | 2011年3月 1日 (火) 12時28分
旦那 今までも良かったよ
ただ、私のイメージに合ったようです。
私はラジコン飛行機を製作したりしていますが、何時も自分よりも仲間が作る飛行機が優れて製作されています。
しかし、自分が作る物は常に一番だと思って製作しています。
ただ、最近は目も悪くなり、手先も昔のように動かんだす。年配者には年配者の良さが出る飛行機は無いかと探しています。
投稿: jo | 2011年3月 1日 (火) 16時04分
うむうむ。
Muジオラマは、立体構造としてはものすごい精力を注ぎ込んでいます。急カーブ急坂の連続ですから、普通には模型が走らないジオラマです。そこを走らせるために数ヶ月以上かかります(本当ですよ)
しかし、完成品はとにかく煩いです。
なんだか出来上がって、眺める気分は遠のきますね。
~
いろいろ悩み多いのです。
たとえば、上手の人は、直線一本線路だけとか、せいぜい引き込み線がひとつとか~
最後は線路をおかずに、廃線の跡だけとか(笑)
うむむ。
投稿: mu | 2011年3月 1日 (火) 17時33分