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2011年2月 9日 (水)

小説木幡記:現代>インフルエンザ肺炎、親のお見合い

Muimg_4923インフルエンザ肺炎
 今朝TV話題でいささか怖い話を聞いた。症状からすると、単純風邪、咳き込み、そのうち呼吸困難、あれよあれよという間に死亡。原因は肺炎。しかも50代の男性とか、まだ元気な人が亡くなったり、危うく死亡しかけたりと、医療の進んだ現代では信じられない話なのだ。しかも、しかも、大抵は咳が止まらず救急車で病院に運ばれて、さんざん検査をしたあげくに、様子をみているまに悪化し、後でX線写真で見ると両肺が真っ白になって死亡なのだから。震える話だ。人は、簡単になくなるのだ。
 風邪とかインフルエンザとか、めったに罹患したことがないが、これは現代の怪談じみた話だなぁ。

 医師や病院が手抜きをしたわけではなく、新型インフルエンザのウィルスが肺で増殖するので、鼻の粘膜で検査する現行の簡易検査キットでは結果がでないとのこと。しかも国(厚生労働省か?)の基準では、インフルエンザを38度c以上の発熱と定めているらしく、多くの医師が見過ごすらしい。なくなった方や危機一髪の患者は37度cが多いとのこと。
 なにかと、基準は人によって異なる平均値だから、肝心な時に誤認に導くようだ。怖いな。生真面目な医師の談話では、細かな問診によって、テスト結果には表れないインフルエンザ症状が明瞭になるとのことだった。たとえば患者の近所でインフルエンザにかかった人がいないか? とか、~。
 ものごとの本質は意外に単純な中に潜んでいる。複雑化しすぎると、核が見えなくなる。よくあることだ。

親のお見合い
 余は自動車でTVの音声だけしか聞かぬので、どういう親御さんたちなのかよくわからぬが、なんでも京都に全国から80名弱の親御さんが集まり、お互いの娘や息子のプロフィールをアピールし、気のあった親同士が語らい相談し、後で本人たちに「きっかけ」を提供するとのこと。
 最初聞いた直後は「怖いなぁ」と、思った。
 しかし。
 結婚相談所については、いままでもあったし、昨今はインターネット上でのものもあり、結構はやっているようだ。よく聞くのは医師、おもに開業医や病院の跡継ぎ問題から、娘や息子の相手を公募するのが盛んらしい。やむをえぬことも多いのだろう。

 若いころは「お見合い」に反対だった。そういう仕組みの意味をよく理解できていなかったせいである。結婚は双方の気持ちだけで決めるものだと、信じてきた(笑)。しかしいまとなっては、そういう私の考えは、浅はかで、ものすごい間違いだったと、分かっている。
 まず、双方の気持ちだなんて、気が合えばよいが、お互いに時期によってずれてくる。昨日の僕は今日の僕ではございません。昨年のスレンダーなワタシは、明日のあなたの体重を超えたワタシではございません。ちょっと考えれば、分かることなのに、いやはや若さの愚かさを、今になって痛感するなぁ。

 で、当時先輩に言われた。
 まず余がこう言ったのだ。
 「お見合いって知らない人と、短時間会って、それで結婚するって信じられないです」
 「馬鹿かおまえは。恋愛結婚だって、最初は知らない者同士だし、その上、お互いに嘘ついているかもな」
 ~

 ともかく。
 親がきっかけを作ることに、抵抗はある。そんなことは自分でやるべきだと。
 しかし。
 しかしだ。自分でやれないほどに、仕事なんかで、世界が限られていて、時間も限られているとき、親が代わりに相手をみつけてくるのも、それでうまくいけば、上等だよ~と、思った(笑)。分かりやすく言えば、映画小説にでてくる、警察官・刑事とか、軍人さんなんか、異性とちゃらちゃら遊び回る自由はないじゃろうね(笑)。

 一人で生きていける、生きていきたいと言い張るのも、家庭がないと生きる値打ちの半分しか味わえないと言い張るのも、理は半分あるが、他はその時その時の、ノリとか条件とかいろいろな事情で各個人ごとに異なってくる。だから選んだ道を是とすればよいのだろう。
 あるいは。
 上司とか近所や親戚のおじおばとか、両親とか、道を道案内に聞いたり、任せたりするのも悪くはない。

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