小説木幡記:通り過ぎていく21世紀の日々
毎日が愉しいので、このままなら百まで生きていたいとおもうわけで、この原因は要するに「彼岸を見てしまった」からだと想像している。事実は、日々情報に埋もれ宿題にせかされ、なんと貧相な人生と思わぬわけでもないが、「辛いな」と呟くまもなく、この世がカラフルに見えて、結局にたにた笑ってしまう(気色わるいな)。わかりやすく申すなら「ぼろは着てても心の錦」状態だね。あはは。
というわけで断片的な日々の中から気になって愉しいネタを記録しておく。
1.雪舟の山水長巻と楽隠居模写
このことをNHKで見ていたら、まず雪舟のよさに感じ入った。次に、雪舟に惚れ込んだ明治人?が、40代で楽隠居して、70過ぎまでずっと雪舟を模写していたという話に、さらに気に入った。おそらく実業で成功された方だから、40代で隠居できたのだろうが、それにしても「よい人生だ」と思ったな。
2.ジオラマ、鉄道模型世界の興隆
この3月1日に、京都の嵯峨野のトロッコ鉄道で、日本でも有数の規模を持つ「ジオラマ・京都・Japan」が開設されると、友が教えてくれた。近所だから行くつもりだが、ここの駐車料金が1500円、入場料が500円と知っているので頭が痛い。毎日2000円もかけたら、月20日勘定で、4万円もかかる。もちろん推定2億円もかかったジオラマだから毎月4万円掛けても見ておく意義はある。
この3月半ば14日にヒツマブシ名古屋で、JR東海が「リニア・鉄道館」を開設する。ジオラマの規模は嵯峨野トロッコの方がほんの少し広いようだが、こちらは規模の大きいミュージアムだから、ちょっと味わいが異なる。楽しみだ。
この12月になると、横浜に「世界模型鉄道博物館」が開設される。噂では世界有数の博物館になるようだ。この話は以前、原さんという神戸の芦屋に住まわれていた実業家の図書を読んでいて、知った。それから数年、やっと開設されるようだ。楽しみ。
3.ROBO XERO(ロボゼロ)
週刊誌ロボゼロは70週でロボットが一台完成するわけだが、余はこの初号を重複も厭わず2冊購入した。初号にかぎり790円で安価なのも事実だが、ここに入っているロボット顔が気に入ったので。少しあごを引いた好男子である。これを以前の少年司書ロボ(プチロボX)の顔にしようと考えた(笑)。
4.アスペルガー症候群
ここ数年、アスペルガー症候群についてアンテナを張っている。そういう図書も読んで、気に入った。つきあうにはしんどいが、なかなか面白い人達だと思った。たとえば、MSの創立者、アップルの創立者、著名な映画監督、作家、~多士済々、大抵はアスペルガー症候群の診断がおりるようだ。本人達は随分苦しい思いもするようだが、余は「彼岸をみなされ、楽になるよ」と教えてあげたい。
最近、専門家にもちょっと聞いて見たら、男性に多いらしい。もともと女性として創造される生命に男性ホルモンの大量シャワーがかかると、男が分化すると思っていた余には、脳と男性化の間にアスペルガー症候群が生じるのかな、と想像した。そうそうこの症候群は、知能の高い自閉症と考えると、わかりやすい。外観としては、言語機能が発達しているが、それとアンバランスな挙動が特徴らしい。
*.などと愉しい断片世界
こういうことを日々あれこれ考えておると、この世は愉しくなる。はてさて、ニコチン断って丁度1年。ニコチンという脳内快楽物質の代わりに、余はあらたなシステムを脳に作り出したようだ。血管がつまると上手にバイパスが出来るのと同じく、ニコチンを断つと上手に別の物が生まれてくる。だから、こんなに日々世界が愉しく見えるのだろう。
諸君、彼岸を見なされ、聖徳太子さまが申されたと噂の、世間みなこれ虚仮(こけ)と、一度思った上で、だからこそこの世はなんとでも解釈できる、それが愉しいと感じられると楽になる。
それが彼岸を見る序章じゃね。
(本日のMu宗教談義、これにて終わり)
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