NHK江(08)初めての父:柴田勝家の後継者?
NHK記事で予習しましたら、柴田勝家は初婚だったようです。なんとも、思い込みとは危ないものです。
しかし。
いろいろネットで調べたのですが、実子はいなかったのでしょうか。結婚しなくても子は生まれますが(笑)、養子らしき武将はいるのですが、実子として「勝家の跡継ぎ」という情報をなかなか得られなかったのです。
没年から数えると60~62の頃に秀吉に攻められて城を枕に討ち死にしたわけですが、当時の60歳というのは現代の70歳以上の感覚ですね。人生50年の世界ですから。それで明確な後継者が後世に伝わっていないということは、いろいろな面で他の武将達に比べてハンディがありました。
いえ。
確かに尊敬する信長の妹で、絶世の美女を妻にしたのですから、勝家の気持ちは高ぶったことでしょう。新たに娘となった子らも美しい女性として成長するのは目に見えています。婚姻によって勝家の余生は保たれると想像できるのですが、それにしても、後継者の話をこれまで耳にしなかったのが、ふと気になったのです。
さて。
名将、浅井長政の実子、娘であることを誇りに思う長女と次女はなかなか勝家を父として受け容れられません。江は受け容れても良いのですが(長政を知らずに育った)、姉さま2人に叱られます。そして、母の市自身が、ようやく「妻」として勝家に心を開けていなかったことに気付くわけです。
このあたりの家族の情景は苦手なのですが、そうは言っても心のしこりがいろいろあるだろうとは、朴念仁の私にもよおくわかりますし、描き方も自然でした。
さて、転機は江が遠乗りにでかけて行方不明になり、一晩かけて勝家が江を探し、翌日しゃらりと帰ってきた江を勝家がしばき倒すことで氷解していきました。これもよくある話とは言っても、前後関係から自然に思えたのです。勝家は武将ですから、配下のことや「命」のことや「無謀さ」のことをよく考えて、娘を折檻し「上に立つ者は下のものに気配りせねばならぬ。江が無事帰ってこなければ、馬を世話していた下人の首が飛んでいた」と、江に教え「この者に詫びよ」と叱りつけるわけです。
この有様を見ていた娘達やそして市は、勝家の気持ちをきっちり受け容れたわけです。
ところで、勝家が京から取り寄せた櫛や帯や菓子に、娘達が狂喜する姿が描かれていました。これも自然に思えました。実は、私も幼き頃に兄が時々家に土産物を持って帰ってくるのが楽しみだったのです。こういう感情は現在のような豊かな時代、ものがどこでも手に入る時代では、なかなかわかりにくいでしょうね。
追伸
むかしの「義経」を思い出しました。奥州の藤原の長男・泰衡(やすひら)が山に迷って戻ってこなかったとき、鞍馬で修行した義経が経路を想像し、無事長男を助け、父親の秀衡(ひでひら)にものすごく感謝された場面です。思い出したのはただ、それだけのことです(笑)。
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