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2011年1月 7日 (金)

小説木幡記:2011/01/07(金)大臼歯が抜けた翌朝

Muimg_5978 昨夜おもしろきことがあった。歯がするりと抜け落ちたのだ。上顎左奥大臼歯だった。半世紀も使われただけあって、てかてかと光り古色を帯びた象牙色だった。自分の分身とおもうのか、抜け落ちても身体の一部のような気がした。大切に洗って水をきって、透明な小物入れに保管した。将来はこの歯髄から余のDNAを抽出し、クローンが生まれるかもしれないなぁ。ふむ。

 数週間前からぐらぐらし出して、痛みもないままに年を越したが、そういえば正月に鏡でみると極端に前後左右に動き始めた。これはそろそろかな? 出血すると嫌だな、などと考えている内に、昨日葛野で「コキリ」と小さな音がして、口中に血の味がひろがった。と言っても、洗面所でつばを吐いて、ちょっと色つき程度の出血だった。冷水で何度かうがいしたら収まった。そして昨夜木幡で。するり、と歯が落ちてきた。出血はゼロ。~これじゃ、歯科医が干し上がるなぁ。

 で、大昔は乳歯がぬけると、上顎の歯は土中にうめて、下顎の歯は屋根に投げ上げて終わり。あとには自然に歯が生えてきた。今回、舌先がその部分にいくと、歯茎をなぜる感触が何か変だね。まさかもう歯は生えてこないはず。もし生えてきたら、本当に日本中の歯科医は廃業だ(笑)。

 どうなるのだろう。ネットでみると高額な新歯を埋め込む方法(インプラント?)とか、差し歯とか、いろいろありそうだ。自分で工夫して義歯をいれてみようか、暇だから。回り近所全体に害のない石膏みたいなのを貼り付けて、型をとって、その型にプラスチックかなにかを流し込んで、近所の歯も全体にかぶさるキャップを作る。しかしプラモのバリ取りみたいに、それを自分で鏡みながらスムーズにしたり、ヤスリやサンドペーパーをかけるのは、むむむつかしそうだ。たぶん、ベロの先をニッパーでつまんだり、のどちんこを切ったりしそうだ。怖い話だ。生兵法はよくない。

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